はてなキーワード: ゆかりちゃんとは
田村ゆかりの「17歳」はお約束と言ってしまえばそれまでなのだが、
ディズニーランドでスタッフを「キャスト」と呼ぶというのとは性質が違うと思う。
田村ゆかりが実年齢を明言するというのは、
ギャグ漫画での「こういうネタが読者に受けるのさ」みたいなメタ発言に近い。
プロレス繋がりでいくと、ヒールキャラが「俺も家に帰ると子供とお風呂に入るんすよ」とか言っちゃう感じ。
田村ゆかりはちょくちょくこういうことをやる。
「17歳」を演じつつも、その設定に対するシニカルな態度みたいなものが一方にあって、
その「どっぷり浸からない感じ」が彼女のライブのおもしろさであると思う。
で、王国民はどうするのかというと、
「そうだよねー知ってるよー」とはならない。
王国民を演じ、物語を立て直すことで、王国としての結束を固めることになる。
「ゆかりんが37歳だなんてありえない!」
もちろん「分かった上で言ってるんだよ」ということを示すためのマーカーはある。
たとえば、先月のイベント「17才だよ?! ゆかりちゃん祭り!!」というのも、
「?!」のとこを冷静に解釈すれば、本気でないことは一目瞭然。
そのへんの文脈を読めない部外者がゆかりんを語るべきではないと憤慨するのも理解できなくはないのだ。
外部から観察する限りでは生の姿が捉えられない。
ハゲを持ちネタにして「私はハゲておりません」とか言ってる山本一郎は、
本来そういう空気感を理解できるはずの人だと思うので、調べずに煽ったという批判は受けても仕方がない。
だが、彼にしても与えられたテキストを文字通りに理解しただけであり、
その点については許してやってもいいのではないか。
虚構新聞ついても同じようなことが言えそう。
信者いわく、
正しく読めないやつは言及してはいけないのか?
王国民としてはドッシリ構えて、
とか言っておけばいいのではないでしょうか。