2024-07-03

丸の内ブスOLのゆくえ

佐藤「お前カノジョいなかったらA子かB子狙ってただろ」

西田「いやあ〜それは否定しないけど…」

一同「いま佐藤めっちゃ悪かった!!」「おい佐藤!」

3年下の後輩について話している若手社員。この中で佐藤が悪かった点はどこだろう。

チャラい西田に、彼女がいなかったら…と浮ついた話を持ちかけたことではない。A子やB子彼氏いるからでもない。

もう一人いるはずの後輩、C子をハナから除外していたことだ。

東京大手企業高学歴美人ゴロゴロいると主張する御仁をXで見かける。

実際、ただ才媛なだけでなく綺麗な女性はかなり多めの印象がある。

ただ「ゴロゴロいる」「多め」ということは、裏を返せば例外も混じっているということだ。

では、その例外はどのようなポジションを獲得するのか。

それは透明である

公立中学に通った経験のある方は、ヤンキー層が他人容姿関してブスデブ表現した一方、学力や家庭の階級が上がるにつれて(少なくとも教室など公の場では)そのような単語を口にしない傾向にあったのを体感として分かるのではないだろうか。

では、民度を上げて「首都大手企業」に場所を移せば、困難校のように容姿で人を馬鹿にする風潮はなくなるのだろうか。

実際、大手資本のパワーも助けてコンプライアンス意識教育が行き届いているため、昼間の教室でブスと大声で嘲る的露骨差別は起きない。

ただ、無意識のうちに存在を透明にされる。

先のA子やB子はかたやモデル、かたやアイドルでも通用する容姿なのに対し、C子はもっさりしている。

年代若手社員男性の間では、飲みの席で後輩女子話題が出て「A子はイケる」など下衆な話をしていても、C子は名前も出ない。

同性のお局様さえも、「AちゃんBちゃん可愛い」とは言っていても、C子が可愛いという発言はしない。

後輩3人が自己紹介をしたあと、A子とB子は「◯◯してたの?」と学生時代サークル趣味話題で盛り上がっていても、C子は「もう慣れた?」など当たり障りない話題を振られる。

よくも悪くもミスネタにされるのはA子とB子で、C子はもっと色々やらかしているのに何一つ言及されない。

結局何が起きているのかと言うと、華やかな人間が飽和している環境において、パッとしない人間に興味を持つ者はあまりに少なすぎるのである

教育を手厚く受け、実家が太く、早生まれがほぼいなくて本人の資質も高い。そのような人間集団においても結局これである

実のところ、ルッキズムというものは手強い。

無関心、ただそれだけの形に収まるのだから認識して心がけて矯正できる性質ではないのだろう。

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