2022-06-13

ステップアップは無理だと悟った40歳の初夏

自分大学中退ニートだったが、ある日一念発起して小さい会社就職した。

社員20人程度だったが、そこでは1.5流の情報大学中退野郎で何かある前に先回りして自虐してごまかすような、プライドだけは中途半端に高くいクソ雑魚ニートもどきにも優しい会社だった。

小さい会社からこそ、数学をかじったことがある人がほとんどおらず、論理和論理積みたいなことをいうだけで驚かれるような会社だった。

そのおかげで運良く高い評価をもらって、またたく間に昇格していった。

また、少人数だからこそ、案件の中心ではなく、案件の周辺のゴミ拾いみたいな仕事が中心だったこともあり、隙間産業ソルジャーとしてのSIerスキルを着々と得ることができた。

最終的には自分の部下になった先輩と小競り合いをして、10年働いた会社退職した。

退職時、年収は400万もなかった。

自分もっと上に行ける、と社員200人程度の会社転職した。

新しい会社では前の会社の最終役職管理職だったため、管理職ほどではないにせよ、サブリードの立場オファーにをもらった。

以前の会社では案件をのがしたらそのまま餓死するようなプレッシャーがあったので、仕事を全力で取りに行きつつ人を確保していこう、というやり方が正義だと思っていたのだが、どうも社内政治のようなものに巻き込まれている事に気がついた。

現場営業との仲は良好だと思っていたが、お互いの上司自分たちを使って代理戦争をしているような雰囲気を感じるようになった。

仕事じゃない部分に精神をすり減らされる事が多く、辟易していた頃に、自分所属する部の部長が、パワハラセクハラ理由に、左遷された。

部長左遷される頃には、自分もすっかり「この会社でずっとくだらない低次元社内政治コマにされるのか」みたいなよくわからない諦念を覚えて、その頃たまたまオファーをもらって転職した。

退職時、年収は500万もなかった。

数年管理職を過ごしたらメーカ転職しよう、外資系転職した。

それが間違いだった。

これまでの「案件をのがしたらそのまま餓死するようなプレッシャー」を持ったままこんな会社に入ったのは大きな間違いだった。

成長を求めてこの会社に入ったのに、常に極度のプレッシャーに苛まれ、何をしても結果が出たとは思えない日々が続いている。

5年しがみついてきたが、未だに管理職の一つ手前のランクで止まっている。入社から変わらないキャリアランク

この5年の間に年収はほぼ倍になり、残業代を抜きにしても前職の1.5倍はもらえるようになった。

残業代を入れれば桁が変わるレベルにもなった。

それでも、どんなに残業しても仕事は減らず、常に叱責され、呆れられ、結果が出せない日々が続く。

結局は、小さい会社では昇格するスキルはあったかもしれないが、大学中退するようなクソニートには外資系は強すぎる。

つい三日前に、40歳になった。

当初描いていた「外資系会社管理職になってハクをつけてからメーカ転職しよう」というプランはすでに崩れている。

先週は産業面談を進められ仕方なく面談したのだが、その面談で急に泣き出してしまった。40の誕生日を前に泣いている自分も情けないし、それで休職を進められても結局それを黙って、仕事を続けている自分がいる。

結果が出ないのに。

多分ここからは、転げ落ちていくだけなのだと思う。

年収も、キャリアも、今がピークであり、ここからは「仕事ができない自分」を受け入れて、成果主義からはじき出されて、そうして生きていくのだと思う。

こうやって仕事ができない自分を受け入れようとすると、別に仕事自己実現、なんて考えたこともなかったのに、ふと、自分過去を振り返ると、結局仕事しかできていなかったのだと感じる。

そんな自分が、仕事ですら評価されなくなったら、何で評価されれば良いのだろう。何で結果を出せば良いのだろう。

だけど、もうこれ以上キャリアアップはできないし、ステップアップもできない。

すでに天井に達してしまった、という実感をいだきながら、あと何十年仕事をすれば良いのか。

今日も5時間残業しながら思うのである

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