観劇歴10年超の舞台ファンです。同時に、役者ファンでもあります。
先日、ある舞台を観に行きました。
舞台自体はとても楽しかったのですが、SNSで感想を探していたら、
と悲しんでいる人をお見掛けしました。
多くの人は、「特定個人のライブグッズを身に着けて観劇に行く」ことに対して否定的だったのですが、
一部「私は気にならないけど・・・」「服くらい別に良いのでは?」という反応もありました。
それを眺めながら、
「あれは良くない」「これはだめ」という注意喚起はよく見るけれど、そればかりではなくて
そもそも観劇マナーって何で必要なの?ということを、みんなが自発的に考えていけたら良いなあ
と感じたので、なんとなく私の思うことを書き留めておきます。
これからマナーについて考える時に、何かの参考になれば幸いです。
まず、観劇に限らず、マナーとは「想像力」「気遣い」だと私は思っています。
大切なのは「自分が気になるかどうか」ではなくて、「周りに気にする人がいる可能性があるかどうか」です。
・・・という、抽象的な話をしていても分かりにくいと思うので、
先に書いたライブグッズの件について、少し具体的に考えてみます。
あるアーティストさん(以後Aさんとします)のファンが、Aさん主演の舞台を観に行くことになりました。
せっかくだから、Aさんがライブで販売したグッズを身に着けて行きたい。
Aさんに、「あなたのファンが観に来てますよ!」って伝えたい。
私にもずっと応援している推しがいるので、その気持ちはとってもよく分かります。
でも、ここで少し立ち止まって、「想像」してみてください。
大前提として、今から行こうとしているのはAさんのライブではありません。
Aさん以外にも、Bさん、Cさん・・・たくさんの出演者さんがいて、皆さん同じだけの熱量をもって一緒に舞台を作り上げています。
そして、その舞台を観に来るのは、当然ながらAさんのファンだけではありません。
属性も目的もバラバラな他人同士が、たまたま同じ日のチケットを取って、同じ舞台を観る。
例えば、Aさんのライブに全く別のアーティストさんのライブグッズを身に着けた人が現れたら。
作品とは全く関係のないグッズを身に着けて行くということは、Aさんのファン以外の全ての人に、そういう思いをさせてしまう可能性があるということです。
でも、気にする人は本当に気にします。
だから、可能性が少しでもあるのなら控えておく。それが「気遣い」であり、「マナー」ということだと思います。
Aさんをよく知らない人が上記のようなAさんファンの姿を見た時に、
「Aさんのファンって空気読めないんだな・・・」と不快に感じたりします。
人によっては、「Aさんには申し訳ないけど、ファンが怖いから私の推しとは今後共演してほしくないな・・・」とまで思われることも。
ファンの行動が、巡り巡ってAさんの評価を下げてしまう典型的な例です。
Aさんも、Aさんと共に仕事をする人達も生きた人間ですから、その人達に対する「気遣い」も必要です。
特に舞台は、役者さんと観客が同じ場所に存在している訳なので、
ファンのマナーがなっていないと、それが舞台上の人達にもダイレクトに伝わります。
大好きな人に、「うちのファンがすみません・・・」って肩身の狭い思いをさせるの、悲しいですよね。
周りの人達も、自分と同じだけのお金を払って、同じだけの期待を胸に席に着いています。
お互いに嫌な思いをすることなく、させることなく、劇場に集った全ての人が、楽しい思い出だけを持って帰ることが出来るように願っています。
で、このエントリを読んで嫌な気持ちになった俺のことをお前はちょっとで気にかけて「控えて」くれたのかね? そういう「私はいいんですよ」もしくは「嫌われてもいいので書きまし...
だから、可能性が少しでもあるのなら控えておく。それが「気遣い」であり、「マナー」ということだと思います。 いろんな話題で出てくる思想だけど、こういう物言いって単純に嘘...
俺は両親にわりとキツめに虐待されて育ったからめちゃくちゃ仲がいい親子とか見るとめっちゃ沈んだ気持ちになる。 俺みたいな奴が他にもいるのは施設にいたときの経験上知ってる。 ...