4~5歳の頃両親が別居し、私は母親に引き取られました。
別居の原因は私は正確には把握していませんが、
しかし父は数回支払ったのみで後は音沙汰無し、
母の実家に戻って生活をしていたため、極貧の生活ではなかったと思います。
普通に食事をして学校に行って友達と遊んだり習い事をする生活もできました。
自分のしたいと思っていることを仕事にすることもできています。
父親がいないことに苦労はしていません。
ただ、義務を果たしていないような人が自分の父親だということが許せないのです。
どういう心情で自分が契約して妻とした人を見放し、自分の行為で生み出した私を捨てたのか。
色々理解できません。
実は"別居"と書いてある通り、離婚はしていないため、
父がどういう生活状況なのか気になって、先月に手紙を出しました。
なんとなく自分の住所は書かずに送りましたが、
もしよければ連絡をください、と適当に作ったgmailを添えました。
何も連絡はありませんでした。
このまえの日曜に近くに寄ることがあったので、
今度は家に行ってみました。
せめて顔が見たい。
私の顔に似ている人は60歳になったらどんな感じなのか、とか
太りやすそうな体質だったはずだからどんな体形になっているか、とか
本当に色々気になっているんです。
人の家に行くのだから、、と思って手土産のワッフルも買いました。
バスに乗り継いで、アパートまで歩いて、扉の前まで行きました。
昼頃だったので、キッチンでなにかを作っている気配がしました。
ビニール袋を開ける音
ドアの向こうにはバイクを維持できる程度の生活を送っている人がいる。
とても緊張しました。
そもそも中に住んでいる人が私の父親であることも確証はありません。
5歳から23歳になった私を見て娘と判断してくれるのかな、などと不安に思いました。
しばらくドアの前にいましたが、
他の住人の方に不審者と思われるのも嫌だったのでとりあえず少し離れました。
このまま帰ろうか?
ここまで来たのに。
でも恨みを果たすために来たわけでは無いから迷惑はかけたくない。
何も収穫がないのは嫌だったので、もう一度玄関前まで戻りました。
「(苗字)さん、いらっしゃいますかー?」とノックしてみました。
これで違う人なら「人違いです、」など反応があるのかなという感じ。
ドアの前に10分くらいいました。
ずっと音は止まったままです。
(昨年かきかけてた文章をまとめました)