当時住んでいた町はお世辞にも治安が良いということはなく、
昼間でもしょっちゅう黒バイにとめられて車体番号の検査とかやられるようなところだった。
俺も在学中に2台くらい盗まれたし、友人には盗んでるやつも盗まれているやつもいた。
(朝に駅から徒歩できて、門の近くの駐輪場で自転車に乗って、帰る時また門に停めて徒歩で駅に向かう)
俺は当時コー○ンで買った8000円くらいの自転車に乗ってたんだけど、
しかもその中には鍵まで同じで他人の自転車なのに解錠できて乗れたりするわけ。
で、いつからとかはわかんないんだけど、ある日黒バイに停められて調べたら俺の自転車じゃないのよ。
俺は持ってる自分の鍵で解錠できたし、これは自分の買った自転車と同じものだと言ったけど、
当然車体番号に登録されている名前とは違うわけで一旦交番に行こうね、となった。
まぁその言い分を信じろって言われても無理があるなとは思うけど、
乗ってた自転車の本当の持ち主に電話したら「その自転車は鍵をつけっぱなしにしていた盗られた」と言った(らしい)せいで、
「自分の持っている鍵であいた」という俺の証言も嘘ということになった。
(こいつが何でそんな嘘ついたのかもわかんないし、本当に言ったのかも誘導尋問だったのかもわからない)
罰金だけ払えば前科はつかないよ?早く認めちゃえよ、みたいな。
警官A:おじいちゃん。優しく話しかけて泣き落としかけてくる。
あと、同じ自転車だって言うなら購入したときの保証書とか説明書あるだろってパトカーで家に行ったのね。
頑張って探して見つけたのよ。でも何か「商品名が違う」とか警官Bはもう俺のこと犯人だと思ってるから調べてもくれないわけ。
本当にその時の自転車と一緒のものだったんだけどね。合鍵あればよかったけど1本なくして使ってたやつしかなくて、
「鍵にキーホルダーもつけずに裸のまま使うやつなんていない」とか、もう理論がめちゃくちゃなわけよ。
俺としては入れ違いが起きたんだとしたら大学しかありえなくて、
普通に同じ自転車が同じ鍵で開いたら自分のだと思うだろって話をずっとしてて
押し問答が続いて「取り違えたっていうならお前の自転車は大学にあるんだろ」ってなって、
深夜の大学まで全員で出向いてよく行く校舎の周りとか探したんだけど
いつから取り違えが起きているのかもわかんないから見つからなかった。
(というか、嘘だと思われてるから5分くらいしか時間くれずに「あるわけねぇだろ」って言われた)
Aは「信じてあげたいけど、君の言っていることが証明できないと盗まれた方に説明がつかない」
Cは「言ってることはわかるけど、状況的には君が盗ったようにしか見えない」
みたいな感じでまだ俺の言ってることにある程度は理解を示してくれたけど、
Bは「この2人はこんなこと言ってるけど俺は1つも信じないし100%お前がやったと思ってる」って終始睨んでたけど
結局7-8時間かかっても俺は認めなかったのね。
したら業を煮やしたBが
「じゃあお前の証言が正しいって証明しろ。3日やるからその同じ鍵で解錠できるお前の自転車をもってこい。
できなかったらお前は犯罪者で前科者だ。逃げられると思うなよ。3日後絶対ここに来い。俺は絶対に待ってる」
ってなって、夜中に開放してくれた。(ついでにマンションまでパトカーで送られて恥ずかしかった)
そっから2日間、学校中の駐輪場とか付近のマンション、路上から撤去された自転車の集積場を
駆けずり回って探した。マジで3000台とか見た気がする。
確か捕まったのが金曜日で土日は休みのシフトだから月曜日に来いみたいな話で、
日曜日の夕方に溝に捨てられている本当の俺の自転車を見つけた。
後々考えるとこれは悪手だったんだけど、当時の俺は1秒でも自分の疑いを晴らしたくて
その足で交番に自転車持ってったんだけど、その話は聞いてないからわからんと。
月曜日もう1回来てくれって言われて交番に自転車だけ置いて帰った。
AとCだけがいて、言っていることは正しかった、すまなかったと謝ってくれた。
おいおい絶対待ってるって恫喝したBはどこに行ったのかな、って思ったけど
「いやいやこいつがやったに決まってるじゃん」って思う状況ではあるけど、
リアル警察体験できてよかったじゃん 警察というものをコナンでしか知らない世代が増えてるからな みんな「ほにゃっ」とかいって倒れてから本番と思ってる