2019-06-01

川崎事件ニュースを見て思い出した小学時代同級生

例の事件ニュース同級生犯人のことを「怒らせる天才」みたいに話してて 不意に とある少年のことを思い出した


彼とは中学受験の塾で 小学校5、6年の頃に出会った

といっても直接会話した記憶はほぼない

自分が入塾した当時から 彼は休憩時間などにちょくちょく他人ちょっかい出したり 軽く殴ったりして 相手を怒らせ追いかけ回されてた

たまに捕まってど突かれたりもしてたけど 騒いでるとすぐ先生が飛んでくるので大事に至ることはなかった


最初のうちは彼はなんでわざわざ他人を怒らせたりするのか

いかけられたり殴られたりして何にも得がないじゃないか不思議に思ってたのだけど

次第に 彼にとってはそれがコミュニケーション手段なんじゃないか と感じ始めた


普通に話すこともできないわけではない

同じ学校なのかサバサバ系の女子と気の弱そうな男子と会話してるのを見たことはある

だけどクラスのにぎやかし系の男子陣とは普通に話せない

休み時間になると男子陣はバカ話をして盛り上がる

仲間に入りたい だけど入る方法がない ちょっかいを出してみたら その中の一人が怒り出し みんなの注意が自分に向いた

休み時間中追いかけ回され 最後に少しど突かれたけど それは少し楽しかったのかもしれない

そのうちそれが常態化する

だけど殴られたら痛いので本気で逃げる


自分がそう思ったのには訳がある

彼がちょっかいを出してくるのは男子陣が盛り上がってる時がとても多かったからだ


自分は遠巻きに見てただけだったけど二度ほど直接の接触もあった

自分も割と声が大きくにぎやかし系だったのでその日の休憩時間も 誰かと二、三人でわいわい騒いでたはずだ


一度目は机に座って騒いでいた時

彼が急に近寄って来て こちらのペンケースに入ってるシャープペンシルを取り出し 壁に向かってダーツのように投げ出した

突然の事態唖然としてたけど五、六回目くらいで ちょっとちょっとと止めようとしたらシャーペンを置いて扉の方へ小走りで身を隠した


二度目も同じような状況だったけど その時は立ち話をしていた

彼がやはり不意に近づいて来て

なんの前触れもなくこちらの金タマを蹴ったのだ

うおっと悶絶して彼の方を見たら さっと五メートルくらいの間合いをとった

彼は不思議そうにこちらを眺めていた

その表情はかなり印象的だった

恐らく 怒って追いかけてくると思って身構えていたら 全然その気配がないので困惑していたのだろう

その後 一緒にいた友人が 一拍置いて おい!って叫んだので その拍子にさっと扉の外へ身を隠した


そんな彼のことを数十年ぶりに思い出した

世の中には 相手を怒らせることでしかコミュニケーションを取れない人もいるのではないか

彼が今で言う何かコミュニケーション系の障害を持っていたかは定かではない

成績は悪いことはなく 世間一般からすると中の上くらいはあっただろう


なぜ彼がそんな性格であったのかもわからない

人の嫌がることをしてはいけないとかそんな基本的教育を受けてないのかもしれないし

人並みの同情心はあって敢えてそのような行動に出ていたのかもしれない


他人を思いやれない暴力的性格の持ち主が たまたま大きな身体と筋力を与えられたらいじめっ子になるのだろうけど

例えば小柄の身体と細い四肢しか与えられなかったとしたらどうか

さながらハイエナや鼠小僧のような姑息卑怯存在になるのではないか


今ごろ彼はどうしているだろうか

性格が治っていなければ中高時代に確実にいじめられただろうし なんとか卒業できていても仕事には確実に支障になるだろう


それとも行為の裏にあったものは全て自分思い込みに過ぎず なんなく学生生活を終え 今は会社員をやってるのかもしれない

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん