「メスイキ」できるようになった。
20年近く、モテないからって自分の身体と向き合ってきたオナニストの僕も、自力で「メスイキ」に到達するには至らず、専門医のいるお店へ。
「ドライオーガズムはもう、巷に溢れている。それがしたいだけならわざわざうちに来る必要はない」とまで仰る、どこかお侍さんみたいな女医さんのカウンセリングの後
「ホモセでイケるようになりたい」というターゲットを設定して開発がスタート。
「メスイキ」に至るまでの感覚はどこか「苦しい」感覚があるという説明を受けながら、入浴して身体を温めて、仰向けになって身を委ねる。
アナルが解されて、指が問題なく通る様になると、想像してたよりもかなり奥の方を、指圧マッサージでも受けているかのような強さで触れられる。
途中、今の感覚を問われたので、「触られてて白い閃光のような感覚になるところと、曇天のようなねずみ色の感覚が入ってくるところがある」と応えると
それが共感が得られる表現だったようで、「曇ってる様な違和感があるところの方が、身体が反応しているんですよ」とお侍さん。
給水(めっちゃ汗をかく)を挟みつつ、お侍さんも僕のアナルの反応に少しずつ手応えを感じたのか、中で動く手のパターンが複雑になってくる。
「苦しくて我慢できなくなったら言ってくださいねー」とは言われてて、苦しさは耐えれるんだけど、尿意が高まってきてて、このまま行くと漏らす。
こちらの逡巡などどこ吹く風。僕のお尻の反応から確信したのか、急に一点に集中して手を動かし始めるお侍さん。あ、なんか来る(確信)
高まる内圧。肛門が急に開いて、手が深く入ってくる感覚。曇天が晴れて光が指してくる。おしっこちょっと漏れる。
ぼわーん………ぼわーんって、「イク」ゾーンに触れては戻ってくる感じは、例えるとウソ発見器のグラフの針がちょこっちょこっ、って嘘の方に振れるみたいな感じで。
「今、何回かイッたのわかりました?」
わかりました。超恥ずかしい。
「潮も吹いちゃってますね」
はい。超恥ずかしい。
「他のお客さんとかもっと出る人もいますよ、まあ肛門に指入れられにきて、潮吹くのが恥ずかしいって意味わかんないですよね」
ずいぶん饒舌だなお侍さん。
でも、漏らしても別にいいかって思った瞬間、我がアナルに光がさしてきたので、個人的にはファインプレイだった気がする。ファイン失禁。
その後は、この反応を身体に覚えさせる、あとターゲットはあくまでホモセでメスイキなので、いきり立ったディルドみたいなやつだけではなく、短小フニャチンでも
結果にコミットできるように、大きく分けて三箇所ぐらいを開発(ひたすらイカされ続ける)していただく。ウソ発見器の針はもはや、大嘘つきっぱなし。
「これでメスイキできるようになりましたけど、定着させるためにはもう何回もイクしかないんですよ」
「あと、アナルが楽しくなっちゃうかもしれないけど、射精できるうちは射精して、生殖機能を維持してください」
「バックでもイケるようにもう一回開発しに来てもらえるとベターです」
みたいな説明を受けつつ、ずっと中で指を動かされ続けて
っていう言葉が終わるかどうかぐらいでまたイカしにかかられて、「今質問する余裕ないです」って命からがら答えたら、「でしょうね」って言われたのがハイライトです。
お侍さんの当意即妙さ加減たるや。あとで調べたら、SMの女王様も兼任されておられるようなので、さもありなんって感じですが、手技や説明は、本当にお医者さんの施術。
マグレラッキーみたいな開発ではなく、こちらの反応(おしりの中の肉体の動きやなんやら)に基づいて、開発進捗を把握してらっしゃる感じがマジで医者。
でも医者感強すぎて、こっちがシャワー終わった頃には「それでは失礼します」って出ていってしまう感じで、こっちとしては「メスイキ」してるのにほったらかしな感じ。
なんか都合のいい女にされたみたいな気分になるので、まじで今度女の人とセックスする機会があったら、事後を大事にしようと思った。
「メスイキ」を知ったことで、メスの気持ちもわかったかもしれないので、これからはモテて、交際相手にペニバンを渡したいと思う。