はてなブックマークの政治関連のニュースの「ブックマークコメント欄(以下、ブコメ欄orコメ欄)」を観測しつづけるというクソどうでもよくて不毛な作業をここ数年来やっているんですが、最近はこんな感じの傾向になってきたと思う。
①とにかく「流れ」を作れるかどうかが肝。基本的に最初についた(ちょっと気が利いてる感じの)ブコメにスターが集中する傾向があり、人気ブコメTOP10に並んだブコメの内の7つが「ポジティブ」か「ネガティブ」かのどっちかに振れた場合、ブコメ欄全体がそっちの方向にワーッと流れていく。
②安倍政権批判や慰安婦問題、沖縄の米軍基地問題など、とくにブコメ欄が荒れやすい記事では、この「流れ」をいかにして作るかの血みどろの戦いが狭いコップの中で繰り広げられている。だから基本的に同じ内容を報じているA社とB社の記事があっても、それぞれコメ欄の雰囲気が全然違うなんてこともある。
③この流れの陣取り合戦を少しでも有利に進めるために、最初から記事を「狙う」傾向がある。去年話題になったモリカケ問題などでは、安倍政権を擁護したい人たちは「そういう書きぶり」のニュース記事にワッと群がり、逆に批判派の人たちは批判的な記事に集中的にコメントしたりする。で、お互い流れの趨勢が決まった記事に出張るようなことはしない。
④ブコメ数400以上を集めるような注目記事の場合は、流石に無視できないのか、「流れ」がかなり定まった後に逆張りするコメントをつける人たちがいる。そういう記事の場合、人気ブコメTOP10の流れと逆をいくコメントが、最新のブコメの方にいくつか散発的に表れる。そういうブコメに頻出するワードとして、「はてサ大喜びだな」、「ネトウヨだらけじゃん」、「叩きばっかだなここ」、「何このブコメの流れ気持ち悪い」などがある(個人的に最後の頻出ワードが一番好きである)。
⑤人気ブコメTOP10の流れがおおよそ同じになっている中で、3番目か7番目くらいにスターを集めているブコメが逆張りコメだったりする。全体の趨勢は覆せないので、せめて一矢報いようと集中的にスターをつけている人たちがいるんだろうなあと思って微笑ましい気持ちになる(カラースターがついている割合も高い)。
⑥政治系のニュースのブコメ欄は基本的に狭いサークル内で回している。それが証拠に、どんなにホットで荒れやすい話題であっても、1000を超えるブコメがつくことはあんまり無い。せいぜい300~400。500を超えたらかなり行ったなって感じ。これが一番顕著なのが慰安婦問題。みんなお馴染みのメンツで、サークル内で手斧の投げ合いしてる感が半端ない。もはやターン制バトルである。英語学習系やテック系、投資系、非モテリア充系の記事だったらブコメ500なんて日常茶飯事、700から800超えたあたりでやっと「注目を集めている」と言える。ここら辺から「世間」の雰囲気が垣間見える感じも楽しい。
………だいたいこんな感じですかねー。完全に個人の観測範囲内での主観的かつ独断による解釈なんで、統計的な裏付けとかは全然ないです。何となくこんな感じだなーと思った程度。最近バズってるコインチェックの話題なんかは上の①~⑥の傾向が全然当てはまってないしね(まあ、あれは純粋な政治系ニュースだけでなく、投資とかテックとか色んな要素が入ってるからバズったと言えるのかも)。
カラースターがどっさりついてるブコメってあるよね あれ何なんだろう
カラースターがどっさりついてるブコメってあるよね あれ何なんだろう