意外にブクマされていて驚いた。
引きこもって一人ぼっちで居た。そしていまもそうだ。
実家に帰ると、田舎すぎて辛いので便利な都市部で一人暮らししている。
最初のうちはすごく辛かった。
入院中は頭のネジが飛んだ人たちに常に警戒していたし、
常に誰かが周りに居たから、本当にひとりぼっちになって初めて、
二週間くらいして、ようやく一人で起きて、
一応、病院には通院しているし、カウンセリングも週に一回あるとはいえ、
それだけだ。
なんだかいろいろ涙もろくなって、ツタヤで借りてきた映画でボロ泣きしたり、
アベマTVで放送されていた昔のアニメを見てガン泣きしたりしていた。
ひぐらしのなく頃にで泣くとは思わなかった。
そしたら、そんな僕を見かねてか、
久々に飲もうよという話になった。
ふだん行かないちょっとオシャレな街へ行った。
家とスーパーと駅前くらいしか行かない僕からしたら、すごく新鮮だった。
同じ分野の仕事をしているのでAdobeのソフトの話で盛り上がったりした。
医師や親や周りの人は、
「焦らずゆっくり治していきましょうね」
と口をそろえていうけれど、
僕は自分が嫌いで嫌いで仕方がなく、なんにも生産性がなくてテレビや動画を見てるだけのクソ野郎だから死んだほうがマシだという思いは、入院する前から変わらなかった。薬を飲んでもその想念は取り払われない。せいぜいよく眠れるようになったくらいだ。
話を戻して、僕はその部活仲間と飲んだ後、
「またね」と別れた。
たったそれだけのことなんだけど、
「僕はここに居ていいんだ」
と思えた。
そういうちゃんとした人とコミュニケーションをすると、うつが治る。
「〜〜だと辛いでしょう」「〜〜は闇だからなあ」とか、
ネガティブな話題を引き出すことにかけては天才的な人もいるが、
逆に、その人の前にいるだけで、明るい考えになる、そんな人もいる。
幸せだからこそ余裕があって、そのおすそ分けをうけているんだと思う。
仕事の現場で常に感じていた「出来ないやつは切る」という緊張感。
利害関係のある人としかコミュニケーションを取っていなかったからだと思った。
僕のことを気にしてくれていたという事実が、本当に救いになっている。
あれからも僕は一人暮らしで、基本的にスーパーと自宅の往復だけど、
少しずつ前を向けている気がする。
今は一人ぼっちでもへいきだ。
ふだん行かないところに少し足を伸ばしたら、自分が少し誇らしくなる。
その人に笑顔を引き出せるような人になりたいなあと思った。