ここの頒布物をコミケで手にするようになって久しいけど、最近の頒布姿勢は目に余る。
今回は特にひどい場面を目撃し、自分も悲しい気持ちを味わう側になってしまった。
このサークル、今では比村サーキットなどと呼ばれて高速頒布で有名になっているが、
元々は超牛歩サークルで、「魔性の潮」で話題になったあたりは特に遅かった。
(なお、今も頒布物が複数あるなど高速頒布を行わなければ、進みは相変わらず遅い)
そんな状況を重く見たのかサークル側で発案されたのが、件の高速頒布方法。
新刊セットを1人1部限定頒布、価格をきりよく1000円に設定し、
1000円回収班と頒布物受渡し班にわけることで、1人当たりの頒布速度を上げた。
ただし、「月曜日のたわわ」の知名度が上がったこと、高速頒布に参加してみたい人が増えたことで、
新設東7ホールの導線が一部機能しなくなるような列ができてしまった。
頒布する際の一部サークルスタッフの振舞いには、個人的に不信感を抱いていた。
妙に上から目線というか、横暴というか、
頒布物を受け取ってくれる人達に対して、渡してやっているという感じがあったのだ。
30分くらいして高速頒布を始めたあたりから様子がおかしくなった。
高速頒布を促すため移動を急かし始めたのだ。
それも人によっては走らなければ追いつけないようなスピードで、である。
しかも人が密集しているところで急に動くことになり、転倒の危険が非常に高くなる。
実際、スペース前で転んだ人がという報告も上がっているし、
並んでいる列からも早い!危ない!という声が複数上がっていた(自分も同様に声を上げた)
その後、1列から2列で高速頒布をする(頒布ペースをさらに上げる)として、
サークルスタッフから、頒布物をそれはそれは雑に手渡されることになった。
頒布物は本2種(1種は会場限定本)と手提げクリアファイルのセットで、
クリアファイルに本2冊が入ったものを事前に用意しているのだが、
クリアファイルの先を持ち、押しつけるように手渡すスタッフがいたのである。
実際に手渡されたクリアファイルは、先端がひん曲がっており状態が非常に悪く、
頒布物を丁寧に扱っているとは到底思えなかった。
しかも、さっさとスペースを抜けろと促して、中身の確認する余裕もない。
(本の状態は問題なく、また一緒に並んだ友人は特に問題のないものを渡されていたので、
全てがそうではないとは思いたいが、やられて気分が良いものではない)
主催者の比村奇石氏は、大人数を捌いたサークル・準備会スタッフや、
スムーズな頒布に協力してくれた一般参加者へ感謝の言葉を送っているので、
おごりがあるといったことはないはずだ。
コミケの理念とか参加者全体が持つべきマナーやルールに対しての視点が
おろそかになっているように思える。
早くしすぎて雑な対応になったり、危険を招くようでは本末転倒ではないか。