2017-03-21

アパレルショップ店長だけど、何か接客販売に対して質問ある?

Q. なんで客にウザがられてん分かってんのに、声いちいちかけてくんの?

A. これは、声かけて店内に一人でも客を足止めしたほうが、確実に次の入店率があがるから

 誰もいないシーンとした店に入りづらいだろ? 誰かが店員と喋ってたほうが、確実にその隙に入りやすいだろ?

 なんで、生贄のごとく最初の一人の足を止めて、時間を稼いで入店数を促すために声をかける。

 熟練した販売員だと、うまいタイミング自然と声をかけ会話につなげ、試着まで持ってくテクニックを持ってる。

 『何かお探しですか? 』なんて最初から聞くヤツは、ハッキリ言ってテクニックのないズブの素人だ。

 店長クラスでこんな声がけをするヤツはそうそういない。

 ウザい感じで声かけられたら、こいつは仕事できない新人なんだな…と思って、多めにみてやってくれ。

Q. グイグイ服勧めてくるのってなんなの? ノルマでもあるから買わせようとしてんの?

A. これは非常に申し訳ない。確かにノルマ…というか金額目標はある。自分たちが服を売ったお金会社が成り立ち、自分たちにも給料が分配される。

 アパレル販売員ある意味会社利益責任をその肩に請け負わされている末端の存在なんだ。

 営業と一緒。だから、どうしてもガッツいてしまうところはある。

 ただ、キャリアを重ねるとがっつけばがっつくほど売れないということも身にしみて分かってくる。

 売りたい気持ちを隠し、真摯に「お客様相談に乗る」「必要とするもの、本当に似合うものを進めることで確実に信頼を得る」ことが、

 着実に売り上げにつながっていくと身をもって学んでいくんだ。

Q. すぐ「お似合いです」って言うけど誰にでもそう言ってんだろ。

A. これも上と回答がかぶるが、本当に似合わないものは基本絶対に勧めない。

 何故なら、ゴリ押しして買い上げてもらったところでクレーム返品になる確率がグッと上がるからだ。

 クレーム返品は、売り上げ的にも店の信用的にも時間的にも自分メンタル面でもマイナスしかならないので、本当に避けたいところ。

 だから販売員は「わ、素敵ですね!!」という一言に正直という魂を込めていうようにしているし、自分は少なくともそう指導している。

 あと、新しいデザインお客様が試着される場合、初めて目にする姿が〝着慣れてない〟〝見慣れてない〟ことが多く、

 戸惑いと猜疑心で本当はそこそこ似合っているのに『似合ってない』と自己判断するケースが非常に多い。

 販売員はかなりいろんなケースのお客様と接しているので、着ている本人より客観的に「似合っている」と判断を下していると思ってほしい。

 『何故似合っていないと思うのか』というお客様不安や着慣れなさ、持ち帰って着まわしがきくかどうか…など、問題を一つ一つクリアにして、

 一度はお客様が「これが着てみたい」と思った洋服に対する不安を取り除くべく相談に乗るのが、自分たち仕事だ。

 もしそれでも納得がいなかなかったら辞めればいいし、納得がいけば買い上げに繋がる…と自分は思っている。

Q. 販売員コミュ力って必要なの?

A. これは一概にそうとも言えない。

 「自分コミュ力がある」「人と接するのが好き」と言うヤツに限って、ものすごいスピードでこの仕事を辞めていくケースを散々見ているから。

 どちらかと言うと、販売コミュ力スキルは、上手くいった経験より失敗から学んでいくことのほうが圧倒的に多く、

 お客様との居心地のいい距離感をつかめ人間というのは実は人見知りの人のほうが確実に接客が上手くなり、成長するので長続きする。

 販売員というのは、お客様と楽しくコミュニケーションをとりながら、頭の中では1日の目標売り上げに向けて

 「この人でいくら売り上げが確実にどれぐらい取れるか…」というのを心のどこかで冷静にそろばんを弾いている生き物だ。

 全てがそうとは言わない。違うという人もいるだろう。

 だが、自分は正直に言えば、そろばん弾いている側だ。

 なので、どちらかというと最低限のコミュ力必要だが観察力・洞察力が求められ、磨かれていく職業だと思う。

☆追記

ブコメでいただいた質問を、トラバで答えておきました。よかったら、併せてお読みください。

 

 



 

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