同様の例としては皆無。それはそうで、負けても対局料が手に入るのにそれをみすみす捨てる馬鹿はいない。
ただ、寝坊やスケジュール管理のミスといった過失による対局放棄はある。
近年の例で言うと、2010年に郷田真隆九段(現・王将、タイトル通算6期の超一流棋士。9月に公開対局での二歩で話題になった)が寝坊で竜王戦の予選を不戦敗になった。
この際の郷田に対する処分は1.対局料の不払い、2.竜王戦参稼手当100万円の半額を返納、3.ファンへの奉仕活動1日 だった。
類似の例としては、日本将棋連盟の分裂寸前にまで至った「陣屋事件」というのがある。
1952年2月に行われたタイトル戦の王将戦第6局で、挑戦者の升田幸三八段が会場となった神奈川県弦巻温泉の旅館「陣屋」に到着したが、「玄関のベルを押したが誰も出てこなかった」ことに腹を立てた、と言って対局を拒否、第6局が不開催になったということがある(ただし当時陣屋の玄関にベルはついておらず、これは枡田の虚言。これをきっかけに陣屋は、玄関に呼び出しのための陣太鼓を置くようになって、陣屋名物となっている。また升田は陣屋に向かわず秦野温泉の別の旅館に籠って対局を促しに来た関係者にも会っているので、過失ではなく明確な故意による対局拒否)。
事の真相は明らかになってないが、将棋界の間ではまず間違いなく以下の理由だったと言われている。
王将戦は当時から現在に至るまで七番勝負で四勝先取したほうが勝ちというシステムだが、この当時はどちらかが四勝以上してもさらに継続する、というシステムだった。そして決着がついた後の対局は、シリーズに勝ったほうが負けた方に対して自分の駒(香車)を落とすハンデをつけて指すことになっていた。このシリーズは第5局までに升田が木村義雄名人に4勝1敗で勝利を決めており、この第6局は升田が木村に対して香車を落とすことになっていた。
名人というタイトルの重みは現在でも特別だが、この当時はそれにも増して大きいものだった。単に将棋界最強というだけではない、ある種の宗教的な権威があるものと言っていい。その名人が、対戦相手に香車を落としてもらうなどということは、名人の品格を著しく傷つけるもので、いかにルールとはいえ誰も見たくない(この感覚は、羽生善治がコンピュータ将棋に角を落としてもらって対局する、という場面を想像してもらえばいいかと思う。対局に関係ない第三者でさえ屈辱を感じるというようなものだ)。もちろん王将戦が始まる前、この事態は当然予想されていて、香車を落とすことに強く反対していたのが升田、一方で「名人が第7局を迎える前にシリーズに負けることはない」と言ったのが当の木村義雄名人で、木村の一声で沙汰止みになってしまった(昔から今に至るまで、将棋界というのは将棋の強い側の声が通るのだ。そして当の本人がこのようにその報いを受けてしまう)。升田は「将棋を守る」ために、バレバレの嘘をついて対局を拒否したのだろう、と思われている。
真意はさておき、タイトル戦を故意にすっぽかしたことには変わりないからこれは一大事で、当初将棋連盟は升田を一年間の出場停止処分にしようとした。これは現代の目から見ても重さとしては妥当だと思う。ただ、日本将棋連盟は関東と関西の将棋指しの団体が合一してできたという経緯があり、東西の対立まではいかずとも派閥意識というのは当時強かった。関西の棋士である升田への処分に対しては関西の棋士たちが反発し、すわ東西分裂か?という事態になった。最終的には木村名人の一存に委ねられ、升田は一切お咎めなし、という結末になった。
どうも、id:BigHopeClasicです。 本当はこんな内容、自分ではてなブログに投稿したほうが見た目もきれいになるしいいんでしょうが、持続できないブログを作るのも気後れするので、増田を...
ところで処分の名目としてはあくまで棋戦の無断(?)休場のように読めるんだけど、 過去にこの名目でどのぐらいの処分があったんでしょう?
同様の例としては皆無。それはそうで、負けても対局料が手に入るのにそれをみすみす捨てる馬鹿はいない。 ただ、寝坊やスケジュール管理のミスといった過失による対局放棄はある。 ...
スマホ将棋ソフトでも9段よりずっと棋力高いってことだよね? もしそれでカンニングした場合、プロ棋士達ぐらい目の超えた人が見てたら 「あれ?急に手が冴えたな」とか 「あれ?...
こういう話する人、実際に将棋やってみてほしいんだけど カンニングするにしたって いくら定石があるにしてもそんな3手先5手先は読み切れないんだから そもそも意味なくない?
将棋ソフトの詰み検索能力だけを頼っていた可能性が高いの。 詰み検索能力に限ると、あまりソフトの棋力に依存しない気がするの。
こういう話する人、実際に将棋やってみてほしいんだけど いや将棋全くやらないから聞いてるんですけど カンニングするにしたって いくら定石があるにしてもそんな3手先5手先は読...
今回の場合は、まさに棋士のあいだで「ソフトと一致しすぎじゃね?」という話が出て、それを受けて連盟が聞き取りしたんじゃないの。
俺は最初からあいつが怪しいと思ってたぜ
スマホとドコモからの通信ログでも提出させて、白でなければ黒でしょ?という方法で決着はつくのだが。 不自然に内蔵フラッシュメモリからアプリ消したあとがあれば黒であろうし、...
ローカルで動くアプリがあってそれ使ってる可能性もあるよって話なのになんで回線が絡んでくるんや。 実行ファイルの転送だけなら回線は必要あらへんのやで。
リモートすればスマホがどうとか関係ない
これリモートするにしても、テレビ中継のない小規模の試合だと 棋譜をリアルタイムで見られる環境って関係者しかいなくないか?
日本将棋連盟公式のモバイルアプリがあって、注目の対局に限られるが棋譜の中継はほぼリアルタイムでされている。 あと、今回話題になった対局の竜王戦挑戦者決定トーナメントとか...
「ほー すごいですねー」みたいな平和なコメントなら 例えよく読んでない誤読に基づいててもそうたいしたことないじゃん? でも「詭弁乙!お前の主張はこれこれこういう理由で...