2015-09-17

大学の終末っぷりが予想以上で嗤える

博士号取って企業就職5年程経ち、一年ほど前縁あって地方大学に出向することに。そこで大学の現状を知る。

まずアカハラパワハラセクハラマタハラありとあらゆるハラスメントが起きている。

される方も、する方も問題意識がないから問題にならない。

妊娠したら辞めるっていうから次は男を雇うね!」

裁量労働って何時間働せてもOKってことでしょ?」

「(育休を半年欲しいという人に対して)大学に残るには教職以外の道もある」

プロジェクトの終了という名目で1年で切ってしまおう」

 

じゃあ、こうした問題対応する部署はないのかというと、ある。あるけど実行権限はないに等しい。

人事は人事権あってないようなもので、男女参画なんちゃらは是正を促すために加害者側と打合せ。

 

 

授業は我流

下手をすると、すでに否定されている古い知識を教える。そりゃそうかン十年前の作ったスライド(OHP)のままだもんね。

教育指導できないのなら、せめて系統立てた教科書を使って、己義を構えずそのまま教えてほしい。なんなら教科書買わせて「これを熟読」だけOKだ。

 

研究我流

ただなぜか予算が付く。

面白そうだと高額な検査機器を導入するも、入れた後に課題を決める。あまつさえデータ取得後に実験計画。

そんな状態だからデータは見られたもんじゃない。でも個人情報だ、秘匿性だ、企業秘密だなんだかんだと見せない。

 

これ以外にも多種多様問題があってうんざりするほど。

ただ願うことはどうかどうかこのような荒廃がこの大学だけであらんことを!…そんなことはなかった。

大学教職研究者に残った友人に事情を聞くと、なんだかどこも同じよう。

これじゃ優秀な人は見切りを付けて待遇の良い所に行くし、機会があれば海外にいってしまうだろう(事実友人の何人かは留学後そのままや学位取得後に海外ポスドクになった。出稼ぎ)

某国立大学の教授選には300人の応募があったと聞いた、別な大学では若手が集まらないから講師以下を任期なしにしているという(つまり准教授以上は任期制の逆転)

少子化のこの時代大学が淘汰されようとしているこのときに、それでも大学に残りたい理由はなんだろう。

もちろんすべての人ではないけれど、おそらく消極的な「大学以外に行き場がない」という人もいるだろう。

ただ忘れないで欲しい。国立大学税金が投入されているのだろいうことを。

大学しか行き場がない」とある教員はいう、なんとなく納得できるが、では試した人はどれだけいるのだろうか?寡聞にして知らない。

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