2015-08-19

嫌独感情

日本で嫌独感情が強まっているそうな。中央日報はそう報じていたし、ドイツ関係記事はてなブックマークコメントを見ても厳しい意見が目立つようになっているのは確かだ。

中央日報はこれはメルケル日韓問題に介入したことから来る、右傾化の現れと言っていたがそう言う面がまったくないとは言えないとしても、それだけじゃないと思う。

それ以前から次第にドイツ人へのあたりは厳しくなっていっていたからだ。

これはインターネットを通して多くのドイツ人普通の日本人が接する機会が増えたからじゃないかと思う。ドイツ人の「嫌な奴」率の高さは異常だからだ。

殆ど日本人ドイツのこともドイツ人のことも良く知らない。

ドイツ人関係があったのは、

1.ドイツ文学者ドイツ語学者などのドイツプロパーの人たち。

2.仕事ドイツ人と関わりがある実業関係の人たち。

のおおむね二種類だったが、日本でのドイツイメージは主に第一クラスタから発信されていた。

こういうプロパーの人たちは、おおむねその国への関心が自分たちの飯のタネに直結するため、実像よりも美化して、好意的解釈してその国を捉えがちだ。明らかにマイナス要因になるようなこと、たとえばアメリカでの警察官による黒人殺害などでも、「理想へ向けて苦難の道を模索するアメリカ」みたいに、好意的解釈して描こうとする。

悪意だけで解釈するのが間違っているように、善意だけで解釈するのも実はその実像は歪められている。

こういうプロパーの人たちがいつもいつも対象好意的解釈しているわけではなくて、要は周囲の関心が高まるのが目的であるから実態以上に悪意をもって描かれる場合もある。ロシアなんかはその好例で、実際には何とかして没落せぬよう踏みとどまっている人口1億4000万程度の国に過ぎないのに、冷戦時代遺物ソ連研究クラスタたちの人たちの声が大きいせいでアメリカ外交政策を歪めている(代表例はブレジンスキー。あの男ほどアメリカにとって害悪を成した人はいない)。

とにかくプロパー研究者が描き出す姿には注意をしなければならないという話である

日本でのドイツイメージプロパーのせいで異常に美化されていたが、実際にドイツ人と関わる一般人、第2クラスタの間では以前からドイツ人の評判は最悪だった。

私の友人は海外視察をコーディネートする、逆に日本海外からの視察をコーディネートする仕事をしているが、ドイツ人問題を起こす比率の高さは図抜けているという。こういう話はごろごろあって、それぞれに癖はあっても、アメリカ人フランス人中国人ベトナム人などを友好的に受け入れている組織団体でも、ドイツ人だけは勘弁してという処が多い。

こういう場所でのドイツ人の評判が悪いのは、彼らの性格が単に悪いからだ。それも、そういう人もいる、レベルではなくてそういう人ばかりというレベルでだ。自己中心的なことで知られるフランス人でさえ、ここまで評判は悪くない。

フランス人自己中心性はあくま利益レベルでの話であり、そもそも視察に来ているのであれば何かを学ぶのが自分利益である

イギリス人皮肉屋ではあるが、こういうことでは我を張らないし、皮肉自分自身に向けても行われている。

アメリカ人は扱いやすい。

ドイツ人自己中心性は、現象を尽く悪意で解釈する、他人を貶めて自分を持ち上げようとする思考態度に由来している。解釈ネガティヴにもポジティヴにもできるのだが、事後の報告書などではほとんど捏造レベルのことも書かれていて、それを発見できた俺は偉い、ドイツ世界一、というような態度が顕著に見られる。

第2クラスタの人たちからすれば、今まで日本にあったドイツへの好感などは幻想のものだったのだが、ネットで次第次第にこういう実情が知られてきた結果の嫌独感情なのではないか。中央日報も、ドイツ韓国と言えばことごとく悪意を持って解釈されている事実を見れば、考えを改めるのではないだろうか。

記事への反応(ブックマークコメント)

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