2016-01-12

イジメは人に階級をつける

中学高校イジメられていた。

中高一環の男子校だったため、同じ人物に中高イジメられていた。

まり中学二年生に進級したての頃だった。

当時からチビでナヨナヨしてた僕は、なんていうか典型的イジメの標的にされやすタイプだったのだと思う。

反撃もできなかったし、先生や親に相談することもしなかったため、どんどんイジメエスカレートしていった。

最初のうちは肩を殴られたり、文房具教科書を奪われたりしていた。

その頃はなんていうか、薄く広くイジメられていて、クラスの半分ぐらいが僕に対して危害を加え、もう半分ぐらいが静観していた。

しかし、だんだん暴力の内容がエスカレートするにつれて、狭く深くイジメられるようになった。

そうして、中学三年に進級する頃には、一人のイジメっ子だけが残った。


まず中三になって彼が行ったのは、僕の服を着る権利を奪うことだった。

最初休み時間に何度も殴られながら無理矢理制服を脱がされた。

それも毎時間

制服はもちろん下着まで脱がされ、よくわからない踊りを踊らさせられた。

しまいには、特定の授業は全裸で受けさせられた。

特定の、とはうるさくない教師の授業はという意味だ。

制服は彼の鞄の中にしまわれ、放課後になると投げつけられる。

言葉にするのは難しいのだけれど、みんなが服を着てるのに、自分だけ服を着ていないことは、とても惨めだった。

恥ずかしくて局部を隠そうとすると、腹や顔を殴られるのも辛かった。

一学期の終わり頃には、もう全裸ルーチンワークになっていて、彼が「おい!」と大声をあげるだけで、僕は黙々と全裸になっていた。

夏休みがあけ、二学期に入ると、彼は放課後新聞部の部室にたむろするようになった。

新聞部高等部部員が三年生一人しかいなかったらしく、二学期からは、彼と彼の後輩たちだけの部屋になっただからだ。

僕は無理矢理そこに連れて行かれ、そこでもイジメられることになった。

そこで行われたのは、イジメというカテゴリというよりは、レイプに近かったのだと思う。

より性的なそれになっていったからだ。

彼が男が好きなゲイなのか、それともバイなのか、はたまた誰かをイジメるのが好きなだけなのかは、よくわからないが、

とにかく彼は僕に対して性欲をぶつけてきた。

日々の暴力全裸強制ですっかり反抗する気がなくなっていた僕は、黙々と彼の命令に従っていた。

最初フェラチオからまり、最終的にはアナルセックスまで行った。

誰にも相談できなかった。

全裸で授業を受ける僕を見て何も言わない教師に期待する方が難しい。

親は平日は夜遅くまで仕事で家にいなかったたし、休日は一日中眠っていて、まともに会話が出来なかった。

まだインターネットは普及していなかったし、個人の携帯電話なんてもちろん持っていなかった。

どうすればいいかわからなかった。

高校に進学しても、彼とは同じクラスだった。

クラス面子は変わっていたものの、僕の扱いは学年中に知れ渡っていたため、特に変化はなかった。

しかし、その頃から少しずつ、彼の態度が変わっていった。

レイプするような人間を修飾する言葉では無いかもしれないが、

優しくなった。

顕著だったのは、暴力だ。

昔は僕が反抗的な態度をとろうがとらまいが、関係なく殴ってきたのだが、

その頃の彼は僕が従順にしていれば、あまり暴力をふるわなくなっていた。

彼に始めて休日約束をさせられた。

学校外で会うのは始めてだったし、休日レイプされるのか、と思うと、とても気が重かったが、

その日は普通にゲームセンターに行って、本屋に行って、ファミレスに行って、終わりだった。

そして何より世間話をするようになった。

昨日みたテレビの話や、授業の話、そんな普通友達がするような会話を、

たびたび僕に振るようになっていた。

とは言っても、全裸強制することや、無理矢理アナルセックスをさせられる点は変わりなく、

イジメレイプは続いていた。

そんな彼との日々は高校二年生に進級したときに終わる。

キッカケは「B君」だ。

B君とは始めて同じクラスになった。

B君は僕とは違った意味有名人だった。

まず何より体が縦にも横にも大きいため目立つ。

そしてB君は柔道がとても強かったらしい。

二年生に進級し、イジメっ子がいつものように「おい!」と叫び、僕を呼ぶ。

僕はイジメっ子の元に向かい、そこで服を脱ぐ。

そんないつものルーチンワークをこなしていたら、

B君があらわれた。

B君はイジメっ子に対して「辞める気はないのか?」という感じのことを聞いた。

僕がイジメっ子にイジメられていることは学年中のみんなが知っていたため、B君も知っていたのだろう。

イジメっ子が返事をした途端、僕はB君に引っ張られ、服を着させてもらった。

それから、B君は僕を守ってくれるようになった。

授業も制服で受けられるようになり、

放課後のおぞましい性行為もB君が柔道部に匿ってくれるようになったおかげで治まった。

休日イジメっ子に呼び出されることも無くなった。

僕はB君と一緒に過ごすようになった。

B君は休日柔道で忙しいため、遊ぶ機会はあまりなかったが、

休み時間やお昼ご飯を一緒に過ごした。

しかった。

正直、僕の「自我」は中学二年生で失われ、この高校二年生になるまでずっと無かったのだと思う。

それから楽しいことは全部覚えている。

B君が体育会のわりにアニメが好きで、特にガンダムシリーズが好きだったこと。

格闘ゲームギルティギアよりもストリートファイターKOFの方が好きなことも。

カラオケではDEENを歌うことも。

B君は優しくて、強くて、格好よかった。

全部、全部、覚えている。


B君との繋がりで、ほかにも友達ができた。

みんな優しかった。

けど、やっぱりB君は特別だった。

僕はB君のことが好きになっていた。

高校三年生になり、クラス大学受験科目別で分けられ、

僕はようやくイジメっ子と別の教室になれた。

同時にB君とも別の教室になってしまったけれど、お昼休みは一緒にご飯を食べたし、

B君は部活引退して、放課後も一緒に帰るようになった。

このB君のことが好きだという気持ちを、どうやって処理すればいいのか悩んでいた。

まずもちろん、B君が男性が好きな男性なのか? という疑問を解決しないといけない。

そして、さらにその先にある

責任感の強いB君にそこまで求めても良いのか?」という疑問が一番大きかった。

好きなら好き、嫌いなら嫌いだろ? と簡単に割り切れればいいのだけれど、

なんていうかB君と僕の関係はとても危ういように感じていた。

ハッキリ言って、B君の方が立場が上のようで、ある意味では下になる。

所謂「助けるなら最後まで面倒みろよ」的な論調で、B君の自由意志が反映されない気がしていた。

仮に僕とB君が相思相愛だったとしても、

B君の無条件の信頼と好意によりかかった、僕にとって都合が良すぎる関係なんじゃないだろうか。

まり

『あのイジメっ子が僕に関係強要したことと、上からと下からという違いがあるだけで、実質同じなんじゃないろうか?』

という悩みだった。

力の暴力とはまた違った、関係暴力みたいなことを、B君に押し付けることになるんじゃないか?

僕はB君によりかかりすぎて、これ以上を求めちゃいけないんじゃないか。

イジメっ子が僕に対して無理矢理性行為強要したように、

僕もB君に対して同じことをしようとしてるんじゃないか。

結局、僕はB君に思いを告げることはなく、高校卒業した。

彼は県内大学に、僕は県外の大学にそれぞれ通うことになった。

そして、大学卒業した今でも、彼とは友達であり続けている。

たらればを言ってもしょうがないのだけれど。

イジメっ子が僕をイジメてなかったら、僕とB君は友達になっていなかった?

イジメっ子が僕に性的行為強要しなければ、そもそも僕は男性性的な魅力を感じなかった?

もちろん、イジメっ子のしたことを肯定する気はさらさら無いし、合法的に殺せるなら殺してやりたいとすら思う。

けれど、あの地獄が無ければB君とは出会えなかったし、あの地獄があったから僕はB君を好きになれたのかもしれない。

それでもつい考えてしまう、イジメっ子が存在しなくて、

僕とB君がフラット関係出会えたとき

僕は彼を好きになったのだろうか?

彼は僕を好きになってくれるのだろうか?

僕は今でもB君のことが好きです。

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