2023-08-25

anond:20230824204442

付け加えて言えば、ボーイズラブガールズラブも、ますそれらを描くという前提から始まって、その読者が好きそうな容姿なり物語の筋なりに作品の各要素を最適化していると思う。

パンセクシャルが、というより性愛対象が同性か異性かで差別する感覚自体がない世界観を描いた結果論としてこの世界でいう同性愛が描かれる場合とはだいぶ作品のあり方が違ってくると思う。

なんといえばいいか。たとえば現実恋愛でも背が高い人が好きな人もいれば少数派だが小さい人が好きな人もいる。ほっそりなよい人が好きな人もいればがっちりマッチョ好きな人もいる。

髪型についての嗜好も千差万別だ。

私の想定する世界観で男を愛したいか女を愛したいかというのがもしあるとするなら、つまりその程度のこだわりとしてあると考えている。

背が小さいのが好きというのと同じ次元で男が好きというだけ。

でも何にこだわりをもってるか人それぞれかつ、同性愛異性愛概念がないから、基本的には男か女かにこだわりを持たない人が多いために、この世界で言う同性愛異性愛ランダムに発生してるって感じかな。

ただ唯一同性か異性かで考える場合作品に込めとかないとやはり作品として不自然にはなると思う。やはりそれは生殖問題になってくる。

これはちょっとどうししてもsfファンタジー的な要素を世界観に持ち込まないと物語を動かせないところで、たとえば人間には二種類の繁殖過程があって、一つは各地に偏在する木からなる実からまれるとして、もう一つの方法としていわゆる異性間のセックスがあるとする。

人々は木から繁殖で十分労働力等確保しておて人口的には満足しており、社会的に子作りせよとかプレッシャーをかけられることがないとする。

それでも自分が誰かを愛するならその人の血のつながった子が欲しいというこだわりがある人ぐらいが、直接的に異性かどうかにこだわりを持って恋愛対象をあらかじめ絞るという感じ。

別に木じゃなくても、たとえば人類文明を持つはるか以前に宇宙人地球支配して後の人類に無胎盤繁殖技術を授けたとかなんでもいいんだけど、別にsfを見たいわけじゃなくあくま物語を円滑に進めるための最序盤の舞台装置に過ぎないので極力主張が激しすぎない設定がよい。現実恋愛の延長というかちょっと文化が違うだけのもう一つの地球として描きたいぐらいなのでsf要素不要に描ける方法あるなら即そっちが選ばれるべきだし

保健の教科書でも男と女がばらばらに描かれてて、それらの間で性交関係にあった人の矢印が男同士でも女同士でも普通に結ばれてる箇所があるみたいなページがあったと思うけど、ああい感覚漫画に落とし込めたらいいじゃないかって思う。

売れる見込みないならそれはそれでそもそも啓蒙要素が強いかnpoでも作ってそこで出版するのがいいかもしれない。

漫画あくま表現手法しかなくて、娯楽目的以上の漫画を描いてはいけない理由も、娯楽以外の目的漫画に持たせてはいけない理由もない。

記事への反応 -
  • ラジオヘッドの漫画はそんな感じじゃない? セックススフィアオルガネラの方

    • 性を見せ物にしてる感じがすごくはっきりいってしんょそこらのボーイズラブと何も差がなく見える。純粋に自然な恋愛が描きたいだけだったらわざわざふたなりなんて属性持ち出さん...

      • 元増田に商業どうこうという要素あった? それに偏りがないのは逆に自然じゃないんだよな。偏りはある方が自然なランダム。 各属性満遍なくというのはパンセクシャルという表現を使...

        • そういう文化で恋愛した結果論の遍歴として男とあるいは女と付き合った方が多かったってのはもちろんある。で? あと少なくともふたなりって属性は論旨に反してるわ

          • 愛の在り方が現実の何かから乖離した作品の話だと思ったんだけど、 現実の延長線上で、ただその世界におけるフォーマルな性的指向がパンセクシャルな話を求めていたわけか。 すまん...

            • 付け加えて言えば、ボーイズラブもガールズラブも、ますそれらを描くという前提から始まって、その読者が好きそうな容姿なり物語の筋なりに作品の各要素を最適化していると思う。 ...

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