2023-05-23

推しの子炎上について思う事

推しの子アニメ炎上した。劇中の恋愛リアリティーショーで自殺未遂が起きると言うシーンが、テラスハウスであった事件を参考にしたと言われたからだ。

ただ、恋愛リアリティーショーでの事件を元にしたかどうかは不明

https://joshi-spa.jp/1010311この記事によれば、2016年に放映された恋愛リアリティーショーをきっかけに31歳のイギリス人女性自殺

2017年番組に出演していた26歳の男性自殺している。全世界で約40人のリアリティショー出演者自殺しているらしい。

恋愛リアリティーショーでの自殺」は、決して例の事件のものだけではない。社会全体が持っている負の財産なのだ


恋愛リアリティーショーは、限りなく事実に近いフィクションと言ったほうが近い。

制作者側の思惑や事務所の期待を受けて、「自分自身」という役で「事実」を演じるというのが正確だろう。

習熟した俳優や、メンタルコントロールができる人間ができる「感情のこもった演技」を、裏技を使って再現したものともいえる。

なにせ40人も死んでいるのだ。危険スタントを、素人命綱なしでやらせるのに近い。

習熟した俳優でさえメンタルを壊すものを、時には自我形成されていない思春期人間やらせることの危険性は言うまでもないだろう。


推しの子最新話放送後、アニメの話は不謹慎ではないか、という意見が出て、プチ炎上していた。炎上が下火になったところで、

例のテラスハウス事件で娘を失った人が、「軽蔑する」と強い言葉批判したことで再炎上した。というのが今の流れだ。


今回の事例を見て思うのが、結局娘を失った人がやってしまっていることは一緒なのではないか、ということだ。

仮に「アニメに乗っかって事件の風化を防ぎたい」というものだったとしても、現に不確定な情報製作者に対して攻撃してしまった。


結果的に、彼女は「人が傷かない社会」ではなく「娘が守られる社会」を目指してしまっている。

テラスハウスから始まった傷つきの連鎖は、形を変えて今でも続いてしまっている。


そもそも自殺の原因は「誰かを強く攻撃したことが発端で炎上した」ことだ。

他人の誤ちを攻撃し、その攻撃自分のことのように感じた視聴者攻撃し、そして今では遺族とアニメ擁護者が攻撃し合っている。


この件で、遺族を叩く人が居るかもしれない。

しかし、そもそも、遺族に「人が傷かない社会」を目指せさせるのは酷な気がする。

「人が傷かない社会」を目指すなら、最初他人の過ちを責めた娘を否定することになる。

あくまで遺族が求めてるのは「行き過ぎた批判」であり、未だ苦しんでいる遺族に「正常に批判しろ」というのは無理だ。

本来ならば無関係社会がすべきことだったのだろう。


現代個人化が進み、社会的な共感力を失った。

共感力を失った社会からこそ、お互いを殺し合わないようルール必要だ。

戦争と同じく「人を傷つけるのは最終手段」であってほしい。

  • 遺族かどうかに関係なく、誰かを攻撃すれば、必ず報復される。 その原則を守ってほしい。 報復無き攻撃は、攻撃側を増長させるだけなのだ。

    • 「リアリティ」という言葉の意味には必ずしも「真実」があるわけではない、ってことはあまり知られていない。 恋愛リアリティ番組を観る人たちにとっては面白ければあの番組の中の...

      • 独自定義をするな

        • 違います、英語のrealityという言葉をよく調べてみるとわかるよ

          • Cambridge Dictionaryで調べてみたら「a fact」とだけ書いてあったよ

            • 1番目の意味をスルーする無能

              • the state of things as they are, rather than as they are imagined to be これの方がa fact以上に「リアリティショー」から遠いと思うのだが

                • むしろリアリティショーまんまの意味やろ。どう訳してねん

                  • cambridge dictionaryの"reality"の項目に載っている3つめの説明が、TV番組に"reality"とつける場合の意味なので、 cambridge dictionaryの編纂者にとっても、1つめや2つめの意味は「リアリティショー」...

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