コロナかかっちゃって自宅療養中で激暇なので一部でネタにされてたおんねこ作者の婚活漫画を読んでみた(ちなみに熱は無事に下がってだいぶ健康に近くなっている)。
婚活をした(ちなみに無事成婚した)ことがある人間の視点で読むと、一般的なHowToや、「そういうことあるよねー」的なあるあるを集めた漫画というのが率直な感想であり、そこまで面白おかしくイジるものか…?というものであった。まぁ婚活なんて外から見たらかなり滑稽だからな……。
なお、絵や構成など、作者のもろもろの漫画力がかなり低いっぽいことはとりあえずおいておく。
ちなみに、この漫画でkindleの履歴を汚したくない人はダウンロードしてない人も多いかもしれないが、実はWebメディアで連載されていたものだったらしく、今も全部そのサイトで読める。
ポイントとしてはこの漫画は婚活支援Webサービスのオウンドメディア内のイチコンテンツであり、漫画の内容は編集部から多大に指定されていることが伺える。
例えば、序盤の「会話は共感力です」って言うのは結婚相談所のアドバイザリーから聞かされたり、雑談力の本の内容で必ず言及されるド定番の指導である。
一通り読んだ予測として漫画の内容は "編集部からのシナリオ 6割, フィクション部分 3割, 作者の体験 1割" ってところじゃないだろうか。
いくつかピックアップしてみる。
このコマだけ切り取られていじられているが、話を全部読むと「婚活はまず見た目を整えないとスタートラインに立てない」という婚活初動時に真っ先に言われる内容であり、これは作者の考えじゃなくて編集部から渡されたシナリオ通りに書いているだけと考えるのが妥当に思える。
これも石鹸が渡された場面だけ見ればドン引きだが、話の流れを見ると女性本人からこの石鹸がほしいんだよねと買い物に付き合ってる場面があるので、一応話の流れとしては間違ってはいない。
もちろん、石鹸じゃなくて例えば雑貨店でぬいぐるみを欲しがってたことにすれば一番無難に収まるのであるが……。ここは作者の体験談そのままが出てしまってるのかもしれない。
婚活で知り合ったもうひとりの女性に惹かれている状態で、プレゼントを貰った子は自分からは実は好きな人じゃなかったと気づき始めてるっていう話の流れ。
これも実際の婚活をして複数の人と仮交際をしているとこういう局面になることがあるので、ここも作者の体験ではなくて編集部からのシナリオそのままではないだろうか。
婚活のカウンセリングをしていると「あなたはどんな人とパートナーになりたいのか」というのを突き詰めていくことになるんだけど、この話のテーマはまさにそれで、「イベントを大事する」「適度な距離感を持って接したい」など「相手に求めたいものは何か」がはっきりしていく場面であるとも考えられる。
ただ、その表情は何?っていうコマなのは確かなのでこれは作者の画力が悪い。
婚活の体験がないと、婚活HowTo/あるあるをベースとしたほぼフィクションであることはわかりにくいのは仕方ない感じはあるが、イジる前に原典をちゃんと読んだほうがいいな……といつものことを思ったのであった。
肌汚くない?でキレてるのとかプレゼントがケツ洗う石鹼とか 弄られ要素を全然擁護できてないじゃん
バイキンマン「オレをキレイキレイさせたら大したもんですよ」
作者のブログ見た感じあんまり弄っちゃいけない感じの人かと思ったぞ