去年色々あって、28歳目前にしてやっと少し人生が落ち着いて、キリが良く、そういう気持ちになったので、死ぬわけでもないが、
なんとなくこれまでに出会った人への感謝を、文字として残しておこうと思って書く。伝えられるときには伝えた、つもりだけど。
金が無くて、半年だけ入塾みたいなわけわからない形でもちゃんと対応してくれて、しかも良く面倒を見てくれた。
校長とも知り合いで口利きもしてくれて(母親にはこういわれていたが、正直ないと思う)、ある私立中学に特待生として入学できた。
人生をすべて救ってくれた方。毎日のように個別に指導していただき、ほぼ数学だけで良い大学に入れた。
当時は数学が勉強だとは思わなかったが、これは先生も一緒に楽しんでくれていたからで、一緒に学ぶことは日々の楽しみで、救いだった。
勉強以外でも父親のように面倒を見ていただいたことがあり、本当に感謝している。
ただ、お墓参りに行きたいと思いながら数年が経ってしまった。ご実家の連絡先しか知らないのだけど押しかけていいものなのだろうか…
私立中高や大学には特待生があるし、国立大学も家庭環境次第にはなるが、学費を免除してくれる制度がある。
自分は中学から、博士課程まで15年、運が良かったのはもちろんありますが、学費は1円も払うことはありませんでした。
なんなら大学では学部から給付型奨学金でお金を貰えたので、努力して運があれば、弱者を救済してくれる日本の様々な制度に感謝。
そもそも自分が大学に進学させてもらえたのは祖父母や叔父たちが母に圧力をかけてくれたおかげではあった。
それ以外にも幼いころから父親がいない自分のために、見えないところで父であろうとしてくれたのだな、と思いあたることも多い。
本当に感謝。関係ないけど叔母が結構過激な陰謀論者みたいになってるのに離婚しないの本当にすごいと思う。
⑤母
母子家庭、毒親で、数年前までも感謝こそすれ、恨む気持ちや殺意の方が自分の中で強かったが、年々身体も気持ちもしぼんでいく母を
見ていると、祖父の介護が終わってしまうと一緒に亡くなってしまうのではないかと、昨年祖母が亡くなった瞬間に強く感じてしまった。
親を大事にしろ、みたいな記事や漫画が視界に入るたびに拒絶反応が出て、自分の中の感情がぐちゃぐちゃになっていたが、
そういうことの大切さも、少しだけわかってきた気がする。
いつも実家や地元に帰る時は、家には泊まらずにホテルを取っていたが、今年は家に泊まろうかな、と思う。
正直、自分の口も心も、実家周りのすべてに対して完全に閉ざしていたが、今なら言えるような気がする、本当に育ててくれてありがとう、と。