2021-11-25

牛丼屋で牛丼を器ごとぶん投げてみたい

時計の針が18:00を指した。

ホワイトな社風の我が社では、残業を勧められておらず定時帰宅を促される。

たった6人の職場だが穏やかな空気感給料も悪くなく、良い会社だと感じている。

仕事の都合上テレワークができない俺は未だに毎日出社しているが、職場は家から徒歩8分。

趣味映画鑑賞ゲーム。元々インドアなことに加え、

数年前に就職のため上京してから仲のいい友人もできなかったことも手伝い、

遊びに行くことも飲みに行く習慣もなく、仕事以外は引きこもりに近い生活を送っていた。

そのためこの1年半ほど、コロナの影響はほとんど受けていない。

俺の日常でほぼ唯一と言って良い外食は、職場から家までの間にある牛丼屋に立ち寄ることだ。

この日も夕焼けを横目に少々重めの扉を開け、入り口すぐのカウンターに着席する。

タッチパネル操作して注文を済まし、

2分も立たないうちに、ねぎ牛丼味噌汁サラダのセットがお盆に乗って外国人アルバイトにより配膳される。

俺は牛丼の器を持ち上げるとおもむろに振りかぶり右手に持ったそれを真っ直ぐカウンターの向こうにぶん投げた。

そのまま間髪入れずに続けて味噌汁サラダが残るお盆をひっくり返した。

器が割れる鈍い音が響き、牛丼が床に散乱する。

俺のスーツサラダで汚れ、伝票に味噌汁が染みている。

一瞬時が止まったように静まり返る店内。

店内ラジオの音声と調理機材の音だけが残り、張り詰めた緊迫感が漂う。

数秒後金髪のスタッフキッチンから店内を確認し、困惑した様子を見せている。

先ほど俺の牛丼を運んできた外国人アルバイトドン引きして固まったままだ。

カウンター席二つ開けて座っていた30代半ばくらいの屈強な男性が立ち上がり、俺を羽交い締めにする。

金髪スタッフカウンターから出てきて、俺は男性により店の外に突き出される。

行人視線こちらに集まる。

扉のガラス越しに俺が投げた牛丼掃除している外国人アルバイトの姿が見える。

動揺したスーツの男女は食べかけの牛丼を置いたまま店を後にする。

金髪スタッフがどこかに電話を掛けている。

恐らく電話先は本社か、店長か、警察のどれかだろう。

離れたテーブル席に座っていた中年サラリーマンの3人組は食事を再開した。

店の前でスマホを構えて写真を撮る大学生くらいの若者

まもなく店の前に警察が到着し、俺はパトカーに押し込まれる。

本来なら今頃牛丼が詰まっていたはずの胃が音を鳴らし、空腹感が俺を冷静にさせる。









ラーメンバージョンを少し前に書いたけどこれも脳内でずっと考えてる。

クソ真面目とは行かずともまあまあ平凡に生きてきたし、

目立った悪事を働いたことはないと思う。

牛丼をぶん投げたことなど一度もない。

なぜかそれを実行している自分の姿が脳裏に何度もよぎる。

何なら呆れたことに、ちょっとだけやってみたいとさえ思ってしまっている。

いつか気が動転して本当に実行するんじゃないか?という恐怖に駆られている。

あと、冒頭の俺の設定は全部嘘。でもすき家は好きや。だから一緒に食べよう、すき家牛丼

  • ダディクール

  • 好きやと言っても、ちょっとまつや それはさすがによしのや

  • 続き→【牛丼屋で牛丼を器ごとぶん投げてみたい】anond:20211125185424

  • よしよしぎゅー

  • どんぶりごと購入して山とか海とかで「そぉい!!!」とやれば楽しいかもしれない。

  • 次はパンティー屋でパンティー投げて欲しい

  • (^^)https://www.irasutoya.com/2019/07/blog-post_661.html?m=1

  • 伏せ丼もできない半端もんが夢見るんじゃねーよ

  • 俺は牛丼屋で「あちらのお客様からです」やりたい "give me a drink, bartender?"のmemeの牛丼版 牛丼を注文すると店員から放たれた牛丼がカウンター上を滑り、 そして俺の目の前を通過して...

  • マンションのベランダの仕切り壁を突き破ってみたいな〜と小さい頃から思ってる。 火事とか起きて避難する時に破っていいやつ。火事は起きてほしくないんだけど。

  • モルダー・・・

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