元父からDVを受けて離婚を余儀なくされ、シングルマザーになった母には、頼る人がいなかった
鬱病になったのは、たった一人で私と弟の二人を育ててきた疲労とストレスが積み重なった結果だ
精神科で処方される薬が効いてくるまでは、感情がコントロールできないせいでちょっとしたことで怒鳴られた
夜中に死にたい死にたいと呪詛のように耳元で繰り返されたこともある
担任にバレて空き教室に呼び出されどうしてこんなことをしたのか問い詰められた
彼は私が心配なのではなく、周りに不安を与えないために私を呼び出したようだった
あなたより酷い自傷をしている生徒を見ていた事もあると言われた
その生徒の話をされた
私の心配じゃなかった
母に連絡され、家に帰って二人きりで話をしたが、私がどうして手首を切ったのかは聞いてくれなかった
母はこの時点で何故だか私のことがとても嫌いだったようだ
母の機嫌を取るため、中学では部活に入ってそれなりに普通の学生として生きようとした
無理だった
休み時間はトイレに籠もって、周りにバレないよう手首ではなく太ももに切り傷をつけていた
高校も同じようなことをした
卒業間近、とうとう限界が訪れた私は母の睡眠薬を全部飲んで死のうとした
結局口に入れることすらできなかった
「どうしてお母さんを困らせるようなことをするの?」
「親の前で死にたいなんてよく言えるな」と返された
辛いのなら病院に行くかと言われた
私の話を聞く気はないみたいだった
10年経った今も、私の自傷癖と鬱は治っていない
生活保護を受給している母の元から逃げ出して、一人暮らしを始めたが、生活が立ち行かなくて、風俗で働いた
そこでなんとか貯金をして風俗をやめ、その後は普通の仕事で働こうとした
しかし、過去の経験が心の傷になっているのかどうにも人が信じられず、体を切り傷でボロボロにした挙句仕事を辞めてしまうのを、何度も何度も繰り返している
先日、母から連絡があった
私は母が好きになれないけれど、縁を切ろうと何度決心しても、家族だからという理由で、もしくは、精神障害者の家族を見捨てた罪悪感からか、ずるずると関係を続けていた
母は、再婚の為に動くかどうかを考えていた
それを聞いて、全部馬鹿らしくなった
私の手首の切り傷も、死にたいも、全部見て見ぬふりをしてきたのに、私は今でも、誰にも相談できずに苦しんでいるのに、毎日消えてしまいたくてたまらないのに、母は、鬱病の母は、なぜだか、十年後二十年後の将来を見据えている
母を支え、家事を肩代わりしたり、機嫌を損ねないようにつまらない長話を夜中まで聞いていたりした十代の私が、哀れで仕方なかった
どれだけ楽しいことがあっても、心の中にはいつも嫌な思い出があって、事あるごとに思い出すような精神状態を、ここ数年続けていて、でも病院に行ってしまえば、母と同じだと診断されてしまうかもしれなくて、それが怖くて、なんとか自分で治そうとして、悪い方へ転がり落ちていった
今、私は仕事をしていない
風俗をしていたときに貯めたお金がまだ少し残っているから、これを使い切ったら、首を吊ろうと思う
繋げておきますね anond:20210817015307 海外だと即通報&動くけど日本はこういうところからしてダメだよなぁ
切った瞬間、ラムネが口の中で溶けるような、スーーーっとした開放感があると思う。 生きていると、腕も足も切らずとも、同じようにスーーーっとした開放感がある。 だから、それに...