2021-08-05

どうしてデフォルトで信じてもらえると思うの?

高校生ワクチンに対する誤解に驚いた…!若い世代の「ワクチン不信」の根にあるもの

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/85833

筆者の稲葉 可奈子医師自身運営するみんパピサイトによると京大医卒(厚労省サイトではH20)、東大学位取得。

卒後市中病院大学病院等での勤務を経て現在関東中央病院産婦人科勤務とのこと( https://minpapi.jp/staff/ )。大きな病院、名のある病院にいる間なら

そのネームバリューにより、見ず知らずの若い医師でも通院してくるぐらいには信用されていたことだろう。また、自身研鑽に励んできたことだろう。

わたし産婦人科医なので、HPVワクチン説明をする機会も多いのですが、「なんとなく不安」な人というのは、正確な情報が届いていないため判断材料がない、もしくは、自分で調べてもネットにはあまりに多くの情報が氾濫しており、どれを信じてよいかからない(往々にして不安情報の方が印象に残ります)ため、判断しきれないまま接種をためらっています。そういう人の中には、かかりつけ医質問し、正確な医学情報に基づいた説明を受けることで不安払拭される人もいますが、医師質問する機会がない人もいます

まるで、「正しい情報」をあなたが話すれば必ず信用され不安払拭されるでもといわんばかりだけど、あなたが一人の医師として見ず知らずの高校生に話したとして、どうして信じてもらえると思うの?

なんとなく不安に思っていた人に、正確な情報提供をすると、

・知っていたら無料で接種したかった

・こういうの学校で教えてくれたらいいのに

という声が多数届きます

っていうけど、あなたの話聞いて「うさんくさ」とか思った人がわざわざ「いややっぱり接種しません」とか声を届けに来ると思う?もうその時点で入ってくる情報バイアスかかってるよね。

ワクチン不信の根底にあるもの? そりゃ医療や保健行政に対する不信感そのものなんじゃないのかね。私が卒業たころは医療におけるエラー削減など掛け声ばかりで、現場では各医師キトー

医療やってて看護婦(当時呼称)が何か意見しようものなら烈火のように怒りだす人もいた。ぺいぺい(PayPayじゃないぞ)が疑問を口にできるような雰囲気ではなかった。そのような環境

医療ミス」は割かし頻繁に起こっていた。大事に至るのは少ないが、それをエラーの防止に役立てようなどという意識は低かったように思う。製薬業界との関係ではプロパー(当時呼称)に

たかるのは当然で、ことあるごとに薬の説明会と称して、製薬企業もちの昼食付き講演会飲み会が行われていた。つまりはもうべったり「もちつもたれつ」みたいな意識だった。COIなにそれ?状態だった。

世間が白い目で見るのも当たり前と言えば当たり前で、こんな過去があって今に至るのに、最近マシになってきた上澄み部分しか知らないような人が「医者ちゃん説明ればわかってもらえる」とかナイーブすぎて苦笑してしまう。

かいってるそばから爺さん医師飲酒手術で事故起こしてる。

https://mainichi.jp/articles/20210804/k00/00m/040/441000c

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん