文字書きではないので読みづらい文だと思います。またある程度ぼやかして書いてるのと私自身の記憶が曖昧な部分もあります。御容赦下さい。
私はTwitterで1つのアカウントを用途やジャンルなど垢分けせず10年以上使っている。取引する時も同じ垢。取引ツイートするのも半年に1回くらい。
ある時某ジャンルのグッズを譲渡に出した。いくつかリプを貰ったうちの1人をAさんとする。
Aさんもいわゆる雑多垢のようだった。ツイフィ必読とは書いていなかったが取引の返信前にプロフも読んだ。そこには今回の取引のジャンルを含め好きなキャラやAさん自身の性格等が書いてあった。
Aさんは、よく自傷をする、と記していた。そして、「生きてたら良いことあるよ」みたいな中途半端に慰めの言葉をかける人の事が嫌い、とも。
前者に関しては「そういう人もいるよな」ぐらいの感想しか持たなかったし、後者に関しては私も同意見だった。
DMでの会話も問題はなく、Aさんからは住所をもらい、こちらは口座の情報を送った。
詳しい日付は忘れてしまったけど、やり取りした日を1日として、「4日にお金を振り込みます」ぐらいの間隔だったと思う。私はそれを了承し、入金確認後にグッズを送りますね、と伝えた。
その翌日。Aさんがツイートをしていた。
「今度こそ死にます。」
場所は〇〇の△△号室で□□時にどうやって死ぬか等細かく記されていた。そしてツイートされた日からAさんのアカウントは鍵がかかった。
自身で命日としていたその日は、グッズ代を振り込みますと言っていた4日だった。
あぁそうかぁ、ついに死んじゃうのかぁー。せっかく価値観の合う人に会えたけど、引き止めてほしくなさそうだし、つい最近知り合ったばかりの人にそんなこと言われても気持ち悪いだろうしなぁー。場所は私の家から遠いけど今から新幹線に乗れば間に合うかもしれないな。死ぬまでに振り込んでくれたらグッズ送るけどな、そしたら棺に一緒に入るかなぁ。いやもう最期なら無償で送るか。でも親と上手くいってなさそうだったし、死んだ後に娘宛ての荷物が届いても開けてくれないかもしれないなぁ。どうしようかな。
悩んでいるうちに4日になった。
その日のAさんは命日を満喫していた。楽しそうな写真やツイートがいくつか投稿されていた。入金の連絡は来なかった。
まぁ、最期の日だしな。取引のことはもう忘れて楽しんでほしい。心からそう思った。そしてAさんの決めていた時間になった。遺言のツイートが投稿された。
そこから私は警察署のサイトを調べた。死ぬと言っていた地方の管轄で、死亡者を確認しようと思った。すぐには更新されないし、発見に時間も掛かるだろうし、と思い2〜4日くらい巡回した。
その4日後。
「生きてる」とのAさんのツイートが。
なんでも親に捜索されて止められたそう。
なんだ、生きてたなら良かった。
親と東京観光してから実家に戻ると言っていた。なら落ち着くまで待とう。
Aさんはそれ以降も連日他ジャンルについて楽しげなツイートをしていた。
メンタルもきっと回復しただろう。7日経って入金催促のDMを送ってみた。
その後Aさんから返信が来ることは無かった。
2日経っても返信が無かった為、私が送信を忘れていた可能性も考えて、DMを開いてみると、ブロックされていた。
なるほど。
死のうとした時に引き止めてくれなかった人との取引は辞めて、自分のメンタルを優先させたんだな。賢明な判断だと思った。
それと同時に他人からブロックされるのってこんなに恐いことなんだな、と思った。私はちょっとだけ傷付いた。
しばらくして、私は自分の鍵垢にログインした。いつも使っている雑多垢と別に、自分しかフォローしていない垢だ。
Aさんにブロックされていない垢から、Aさんのツイートを見た。Aさんは実家に戻ってきてから鍵を外していたのでフォロー外からでも見ることができた。
Aさんはグッズを私から受け取らなかったけど、そのあと自力で手に入れたかもしれないし、無くても生きていけるんだったかもしれない。私はAさんにグッズを送らなかったけど、それで良かったのかもしれない。
生きてるなら良かったと思った。
ただでグッズ送って欲しかった 単なる詐欺ちゃうの…