今回の件、最初の感想は「とうとう来たか」というあっさりしたものだった。悲しいとか、ショックとかではないモヤモヤが心の中にある。ミリオンライブを追っていた人からすればここ1年弱から感じられるコンテンツの動きで予想出来ていて、いつ発表があるのかという域だっただろう。
3月に日本武道館で開催された4thライブの協賛企業の名前からグリーが消えたこと。
突然、シアターライブ編という畏まった展開が始まった時。
シアターデイズがリリースされグリーが関与しないところでアプリ展開が可能になったこと。
任天堂の倒し方を忘れたらしいグリーという泥舟に乗っている限り、コンテンツとしてのミリオンライブではなくゲームとしてのミリオンライブは遅かれ早かれ消えてなくなるとは思っていた。理由は単純明快。数字を持ってこないから。集金できないから。
コンテンツとしてのミリオンライブに興味を持つ人は格段に増えたが、ミリオンライブをまともにプレイしている人は減っていくばかり。
かくいう自分も最近は惰性で続けているだけだったので、あまり偉そうなことは言えないし、悲しんだところで薄っぺらいものにしかならない。冒頭に書いた通りいつ沈むのか、宣告待ちだった。
ムビマスで興味を持って始めたミリオンライブも今や3年半以上。時代錯誤も甚だしいポチポチゲーで正直ゲームとしての面白さは皆無だ。
でも、ぶっ飛んだイベントとアイドル達。お向かいとは違うニッチな層しかプレイしていない分、横のつながりは強固に感じられた。ミリオンライブで知り合って、今では関係なしに付き合える友人もできた。そんな友人たちとクソゲークソゲーと罵りつつ、ドリンクを飲んでイベントを走る。今思い出しても何が面白いゲームかはよくわからないが、ミリオンと関わっていた"時間"だけは楽しく充実したものだった気がする。
文句を言いながらもゲームをするのは楽しいし、自分の心の中で想像を巡らせるのも楽しい。ライブで現地に行けた時は最高に楽しい。ミリオンライブは楽しいコンテンツだ。
勿論今回のように、落ち込む出来事もたくさんあった。
ゲームのシステムが大きく変わった時も、期待していたアニメの発表がされなかった時も、声優さんが休業を発表した時も、お向かいの音ゲーが大ヒットした時も、後発に追い抜かれていくんじゃないかと思ってしまった時さえもあったけれど、ミリオンライブがゆっくりと確実に進んでいると聞いた時は心から安堵したし、ポチポチゲーではない新しい場所も用意してくれた。
声優さんのライブも来年はあのさいたまスーパーアリーナだ。コンテンツとしては着実に大きくなってきているし、ミリオンライブの将来は希望に満ち溢れている。
落ち込むことよりも嬉しいことの方が常に大きく上回っていて、これからの展開を想像すればグリー版が終了してへこたれるようでは自分は3年半もミリオンPをしていなかったと思う。
それでもなぜか、謎の心苦しさがある。理由は正直よくわからない。
3年半付き合ってきたアイドル達との絆だとか、世界観が一新されたミリシタは好きになれないとか、美しく尊いお涙頂戴の理由を付けるつもりもないし、自分は音ゲーが苦手ではないのでミリシタは苦になってはいないし、むしろ楽しめている部類だろう。
アイドルとしての苦悩を描いた綺麗なアイドルものであるミリシタは楽しいけれど、ミリシタには映画やドラマといった様々なシチュエーションでのアイドル達のドタバタ劇・バラエティが無いからというのは少ししっくりくる。
同じようなモヤモヤを抱えている同僚諸君は、どういう感情か教えて欲しい。
グリー自体が火の車でバンナムがグリーと縁を切りたかった可能性も当然ある。可能性。
お向かいはゲーム自体は大きな差がないものの、総選挙という形で集金ツールとしてはまだ機能している。同時に声無しアイドル達の主戦場で、声無しがいなくならない限り続いていくんじゃないか。