2016-10-30

ハロウィンが嫌いだ。

だが、なぜかと問われると即答できなかった。

昨日と今日必死に考えてハロウィンイライラするのかが解った。

バカに合わせる風潮が嫌なのだ

モラルのないヤツが正義のように扱われているのが嫌なのだ

こう書くと、間髪入れず「お前らなんてただのいい子ぶりっ子の陰キャだろ!」「タダの嫉妬だろ!」と言い返されるだろう。

それがまた嫌な感じだ。

自分たち世代の近くには、ネオ麦茶酒鬼薔薇ガングロギャルがいて、

オウム真理教の奴らも決して自分たちと遠い世代ではなくて、

テレビゲームがたくさんあったが、それをやることは当然良いこととはされず、

エヴァンゲリオンみたいな気持ち悪いアニメにハマっているキチガイみたいに扱われた。

当時、40~50だった親や教師世代からは、強い抑圧を受けた。

それも多分、俺らみたいな「何を考えているかからない若者」に対する恐怖だったんだと思う。

「お前らのせいで日本未来は暗い!!」みたいなこともはっきり言われた。

だが、別に俺たちだって殊更おかしなことを考えていたわけがない。

俺らだって大人たちがただ怖かった。生殺与奪を握られていたのだから当然だ。

バブル崩壊後の当時から叫ばれていた不景気にも合わさって、

レールから外れたらそれは死ぬと思っていた。

事実世代として無職フリーターニートは多い。

生きるためには大人たちのいうことに従順に、真面目に、人に迷惑をかけないように生きるしか無かった。

それが社是ならぬ、世代是だった。

社会に出て他の世代と触れ合うまで実感は無かったが、比較するとかなりダウナー世代だった。

(後々、大人たちからは、「元気のない世代」だと言われて戸惑った。俺達はモラル崩壊したモンスターじゃないのかと)

それが今、どうだろう。

声のでかいバカに、モラルのないバカに合わせるようになった。

出来婚を授かり婚と言い換え、DQNネームキラキラネームと言い換えるような奴に

「お前らよりマシだろ」と嘲笑われ、赤ちゃんポストに放り込むことが殺すよりマシだとキレられ、

寿司ネタだけを食べてシャリを残す、等々――。

しまいにはハロウィンだ。

毎年バカ公道で好き放題騒いで練り歩いてゴミを散らかしていたら、

行政お墨付きを与えて歩行者天国にし、警察が警護までしてくれる。

県知事都知事までコスプレする始末だ。

迷惑をかけているバカの側に大人が合わせるとか、俺らの常識には皆目存在しない。

このハロウィンの騒ぎなんて、警察政治家暴走族暴走する自由場所保証したようなもんだ。

俺達が小さくなって目立たないように声を抑え、必死に守ってきたモラルは何だったのだろう。

そういった良い子ぶりっ子の「陰キャ」である俺達がリアルで生み出したムーブメントなんて何もない。

当時流行ったものはみんな上の世代が作ったものだ。

黎明期ネット文化などニュースに取り上げられることなど無かった。

ハロウィンで盛り上がる渋谷を見ていると、苛立ちと鬱な気持ちでいたたまれなくなる。

若さってなんだ。いたたまれないことさ。

昨日、今日といろんな感情がないまぜになり、ドロドロとした気持ちになった。

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