自分の場合はASDも少し入ってるし未診断だけど、状況は比較的近い。ので思ったことを書きます。
現状の日本で発達障害という特性が理解され受け入れられることはあまり多くない。
発達障害であることを他者に伝えることを界隈ではカミングアウトというけど、カミングアウトの有無は場所と状況によって真剣に考えたほうがいい。
「誰でもあることだ、甘えだ(気にすんな)」というのはまだぬるい方の反応で、人によっては「障害」というラベルが付いた瞬間一線を引かれてしまうこともある。
増田にとって幸運なのは家族が真っ先に障害の存在を認めて支える態勢をとってくれている点で、これは本当に素晴らしいこと。大切にしてほしい。
一番身近な家族が障害を認知してくれなくて地獄を見る人もたくさんいる。
■仕事について
ADHD持ちで一般採用枠で、周辺雑務に困難を感じてこそあれ、やりがいを感じる仕事につけているケースというのもまた貴重。
個人の意見としては、転職は考えるべきだけど、行き先を決めずに長期の休職期間は作らないほうがいいと思う。再就職で辛くなりそうなので。
営業の枠で、事務負担率が低そうな職場に巡り会えることを祈っていくつか職場を変えてみるのがいいんじゃないだろうか。
現状の職場は上司さんの記述を読む限り、排除はしないが決して理解や配慮もしてくれないように見えるので、あまりに辛かったら離れるのは正しい。
また、再就職にあたって休職期間があまり不利にならないなら、自分の気持ちを整理するためにしばらく休むのはありだと思う。
発覚してすぐはショックも大きいだろうし。
■就労枠について
ADHDの診断が出てるようなので、一般就労枠ではなく障害者枠で就労することも視野に入れられる。
そっちで就労すれば周囲の配慮はもらえるし、うまく行けば日々の生きやすさは格段に上がるはず。
ただ、そっちに行ってしまうともうこっちには戻ってこれない。仕事の選択の幅は狭まるし、前述したような心理的境界線も引かれる。
今まで一般でやっている時に感じた困難の度合いがどの程度なのかによると思う。また、増田本人がどう生きたいかにもよる。
■スタンスについて
「ADHDにとってのADHDと、一般人にとってのADHD」の節で書いてることにはほぼ全面同意。
配慮ばかり求めて何も生み出さない人は社会では実際問題受け入れられないので、ともかく少しでも尖ってる部分を使って何か生産するしかない。
ただ、絶望的に苦手なことを無理に仕事としてやり続けることは自分にとっても周囲にとっても損失なので、「できるようにする」にこだわりすぎないほうがいいような気もする。
尖ってる部分で倍の仕事をして、苦手な部分は他の人に少しずつアウトソースできるような、正しい分業を成立させることを目指したほうが前向き。
■「治療」について
自分が未診断なので又聞きになるけど、ADHDの症状によく効く薬というのはあるらしい。コンサータとかストラテラとかは頻繁に耳にする。
ただこれは服薬中一時的に適応困難な症状を和らげるもので、なにか脳の働きを永続的に変えていくものじゃない。
発達障害に関して根本的な「治療」は存在しないと思ってる。これは多分界隈の共通認識。「発達障害 完治」とかでググるといい(もしもう知ってたら申し訳ない)。
こういう脳の形質であり、それを矯正してもらえるわけじゃない。まずそれが前提。
診てもらっても服薬以外にやることは今まで増田が一人でやってきたであろうことの延長で、自分の症状について悩みながら理解し、工夫と試行錯誤をしていくことに尽きる。
ブログとかTwitterとか、ネット上でカミングアウトしてる人は結構いるので、そういう人を視界に入れると学びがあるし励みにもなると思う。
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