当方大学生、実家は朝日新聞購読だ。小さいころから新聞やテレビで、日本と隣国韓国の間には「慰安婦問題」というものが存在していることを知っていた。どうやら、慰安婦問題は、戦争中に日本がやらかしたマズいことの一つらしい。しかも、お金や時間が解決してくれるたぐいのものではないようだ…
しかし、「慰安婦」とは何だろうか。「慰めて安心の女性」…? 新聞は、政治的合意や韓国の世論は報道しても、「慰安婦」が何なのかはまるで報道しないじゃないか。
この疑問に答えが見つかるのは、インターネットを通じてアダルトな知識に汚染されてきた頃である。ああ、慰安婦って旧日本軍に性的なアレを強制されたわけね…そりゃああんまりだわ大日本帝国…新聞がモゴモゴとごまかしていたのも納得である。
さて、今慰安婦関連の報道を見ると、「性的サービス」それ自体に言及するものは少ないものの、随所随所のwordingに、それを連想させるような工夫が施してある。そういった報道を見た人たちは、自分たちの想像する「強制的な性」のイメージと重ね合わせて、慰安婦の残虐性を理解する。この事情は日本も韓国も同じだろう。まさか韓国の歴史教科書も二次大戦のところだけR18というわけにもいかないだろうし。
こういった教育・報道のスタイルは一つの問題をはらんでいる。それは、実際のところの慰安婦の実情に関する(議論はあるにしろ)知識を持っている人は、日韓関係に関心がある人だけで、それ以外の大多数は、自分の中でしか「慰安婦」のイメージを持てないことだ。
こと性的な意識については、タブー感もあいまって未だグローバリゼーションからほど遠い状況にある、隣国である日韓でも、儒教的世界観の強弱や出版物に対する規制の変遷などの点で、二国が共有する「性」のイメージはほとんど存在しない。それどころか国内でも、世代や地域・社会的階層によっても、性的なものに対する意識というものは如実に異なる。
慰安婦について直接に言及しない報道スタイルは、こうした違いをそのまま包摂してしまう。しかし、報道の受け取り手は自分の「慰安婦」のイメージを口に出すことはないから、その違いが表面化することはない。それでも、「慰安婦」という共通の言葉の中にある、意味論的「慰安婦」は、日韓関係の専門家陣が創造できないほど多様なのではないだろうか。このことは間違いなく今後も「国民的合意」の形成の障害になることだろう。
いちいち訂正させてもらうが「軍に強制」はまだ日本の公式見解じゃない 見るからに奴隷商人に騙されてるのまで黙認して買ってたのは事実で、責任はあるだろう、ぐらい
ジャップランドはさっさと公式見解も改めて永遠に謝りつづけるようになればいいのに まるで反省してない