ネットでよく見る同じブランドで固めてはダメだ、だとか、あそこがダメ、ここがダメなどとのたまう自称上級者がとても多い。
彼らはこだわりが強く、ガチオタと違うベクトルでコミュ障がちである。
数年前、某ブログで開催されていた素人参加型のスナップ投稿のコメ欄が荒れていた事や、
ダサいコーデを披露するコテを異常に糾弾しがちなことから、内弁慶が多いのだろう。
しかし、それで反発を覚えることはない。
自分の経験から、「そういう人達はこう考えているから生暖かく見守ってあげよう」と啓発を進めるのが本エントリーの趣旨である。
①コンプレックスもしくは美に対する意識が強くなり服にこだわりだす。
↓
②省略するが服屋のグレードがだんだんアップしていく。
↓
③特定のショップに入り浸り、ブランドに偏りが出だす。コンビニにもお気に入りを着ていく。
↓
④コレクションの時間をリサーチして特定のブランドの追っかけをする。
↓
↓
⑥しばらく続く
↓
⑦変に服の知識がつき、服の数も増えたため、追っかけのブランドに合う服を買う。
↓
⑧レパートリーが増えていくにつれ、ブランドに拘らなくても納得のいくコーデが出来る。ファッション誌は前ほど情熱的に読まない。
↓
⑨流行も取り入れる余裕が出て、TPOに合わせたコーデが出来る
↓
(⑩なぜか服以外の美に対して興味が出る。ただし服と同じ評価基準(合う、合わない)で選ぶことが出来る。)
⑩は人によるためカッコ書きとした。
さて、まず2ちゃんねるで服のことを聞き始める段階は②または③である。
この時期は「かっこよくなるためにはどうしたよいか?」という問いかけに対して残念ながら「服」という答えが出てしまった人達だ。
彼らの純真無垢な質問やコーディネートは傍から見ていて痛いと感じるものばかりであるが、
確かにダサい服を魔法にかかったように「俺、カッコイイ」と思いがちである。
なぜかは分からない。ただ純粋にカッコイイとか思ってしまうのだ。
手数が多いドラムはうまいと感じる時期と同じ、と言えば分かりやすいだろう。
この層は某掲示板で②〜③の人達の質問やコーディネートに対し、
「パンツは灰色にしろ」「靴を買え靴を」などといった攻撃的な指摘が多く、とっても排他的だ。
しかし、④〜⑦の彼らも同様のプロセスを経てきているはずである。批判してしまうのはなぜか。
一般ピーポーに「服にこだわっている人って痛いんだな」といった見解が広まっていくのを恐れている、という意見もあるだろう。
しかしながら、私としては彼らは単純に「ダサい」というレッテル貼りを異常に恐れていると考えている。
もともとコミュ障がちな性格であるため、承認欲求の充足方法を知らないし、他者との関わりあいについては上下関係を意識してしまう。
服の承認欲求、上下関係……つまり、「おしゃれ」or「ダサい」、この2つの価値観である。
この層は確かに他者から見たら多少オシャレなのだが、ガチガチで遊びがなく、楽しんでいる感が出ていない。
ファッション誌で大いに遊びのある、余裕のある服(おしゃれ)を知り、楽しんでいる感が出ていない事を自覚し、
劣等感を感じているからこそ、②〜③の層に対して排他的なのだ。
自分はダサいから、服を見せずに②〜③に「おしゃれ」って言ってもらいたいのだ。難しいことを言うね!
さて、ここまで読んだ人達は④〜⑦が結構カワイイやつらだという事に気付くだろう。
しかしながら彼らに「なんだ、おしゃれって言ってもらいたいんじゃんw」と言ってはならない。コミュ障な彼らに受け流す余裕はないからだ。
「へぇ〜そうなんだ!すごいね!」と目を輝かせながら言う事が一番効く。どうせコミュ障だ。理解されたと感じ、気を良くすることだろう。