「おしゃれKIDSホームページランキング」が2008年に終了していたらしい。
10代女子向けのポータルサイト「ふみコミュ」(http://www.fumi23.com/)の中で運営されていたランキングである。
今は後釜となる別のランキングがあるようだ。
私も2000年代前半、中学生のころに自作サイトを登録していたランキングだけれど、
当時は「おしゃれKIDS…」という名前に何とも言えない後ろめたさを感じていた。
おしゃれなどとは程遠い、教室の端っこでくすぶっているタイプの日陰女子だったから。
スクールカーストとかいう言葉を持ち出すまでもなく、中高の教室の中に暗黙のグループ分けが存在したのはみなさんご存じだろう。
かわいくて、男子と臆せず話して同性や先生からの人気も集めるキラキラ女子のグループ、
……そういうキラキラ女子も、あの頃ネット上に沢山居て自分のHPを作ったりしていた記憶がある。
ブログだけ、とかテンプレそのまま、とかではなくHTMLやCSSをごりごりいじっている場合も多かった。
メインコンテンツはレンタルCGIの日記で、それはどのサイトも大体似ていたけれど、
デザイン面での差別化にかける情熱が大きく、各々工夫を凝らしていた。
「モデル募集」の言葉を個人サイトや掲示板の様々な場所で見かけた。
一般の女子がデジカメで自分の写真を撮り、応募する。かわいくないと採用されないこともある。
「加工屋さん」担当の女子がレタッチソフトでデコる。光を当て、ラインストーン風ブラシをかける。
キラキラした画像は大体ファイルサイズが巨大になる。あまりサイトが重いとクレームがついたり人気が下がるので、
なんだか意外な気がした。
教室にいるキラキラ女子達は、放課後や休日、好んでPCを開くことなどなさそうだったから。
当時の数少ない接点を思い出しても、バレー部やバスケ部といった運動部の活動の合間、
近所のイオンで買い物にプリクラ、というのが彼女達の生態だった。
私にネット上の友達がいることを明かすとオタク呼ばわり、ということもあったし。
(もっとも、これは私が醸し出す全体的な雰囲気のせいであったことは否めない)
彼女らのその後が気になる。
私は順当に(?)女子向けポータルサイトから2ch等に流れ、工学部に来てみたりした今、周りにキラキラ女子はやっぱり少ない。
WEB制作等への興味はそのまま、趣味として別の道に進んだのか。
FacebookやTwitterによるリアルのつながりだけで充分、になったのか。
何かのきっかけで日陰女化して私の近くにいるのか。