2012-10-18

近未来妄想企業が国になる

企業が国の代わりになる未来がくるかもしれない。

 

これは真面目な推測じゃなくてただの妄想で、すごく脇が甘い文章だけど、

たとえばかつて、50年後100年後を、「人類宇宙に飛び立つ!」とか

「離れたところにいる人と会話ができるようになる!」とか、

「車は透明なチューブでできた道路を飛んで走るようになる!」って妄想していたくらいの

リアリティと面白さがあると(個人的には…)思うので、公開してみる。

アイデンティティ

今、この日本という国で、幸せに生きられるか? は、どんな会社に入るかが大きいように思えるのだ。

ブラック企業だったら、家畜みたいな、奴隷みたいな生活

ホワイト企業だったら、お金があって、時間があって、豊かな生活

就職できなかったら、フリーターだったら、ノマドワーカーだったら……

ひとつの国の中で、様々なライフスタイルがある。

そしてそれは、どこに雇われているか(あるいは自営か、非正規雇用か、無職か)で大きく決まる。

そしてこのことは世界的な流れだ。googleに努めている人はどこの国に居てもgoogleの人だ。

グローバルな企業にとって、本社なんてただ法人税が安いところに置くものだし、人手が欲しいなら人件費が安いところで作業をするだけ。

最近中国出稼ぎに行く日本人がいるらしい。

この傾向がもっともっと続いたら、福利厚生や豊かさを決めるのは「どこの国に生まれたか」なんかじゃなくなるのだろう。

国境意味なんてなくなって、かわりに会社名の肩書きが文化伝統の土壌になるのかもしれない。

電子マネー

もうひとつの鍵は電子マネーだ。suicaでもワオンでもTポイントでもなんでもいいけど、

1ポイント1円だったりするアレ。現金をチャージしてピピっと使うアレ。

でも「ポイント」と「円」はイコールではない。イコールだったら、何かのキャンペーンで「500ポイントプレゼント!」なんて、日本円の発行は一企業にできない。

何が違うのかといえば、「何と交換できるか?」つまり「何が買えるか?」だ。

プリペイドポイントは、そのお店でしか使えないから、そのお店の判断で発行できる。

日本円は、日本のものならなんでも使えるから、発行は日本の判断が必要だ。

 

でも、たとえばsuicaにチャージしたお金はいろんなコンビニで使える。

今はまるで始皇帝以前の轍の幅がばらばらだったみたいに、いろんなウェブマネーがあるけど、

やがていくつかの「大国」が生まれるのかなぁ、みたいな気もしている。

 

それで、いつかみんな、キャッシュなんてものは使わなくなってさ。

あの企業のひとがもってるカードポイントは、おにぎりが100ポイントで買えるけど、

おれのカードだとおにぎり75ポイントなんだぜ、みたいな自体が、

ふたつみっつのジャンプがあれば、起こりうるきがするのだ。

 

空想のきっかけ 

こんなことを思った最初きっかけは、去年の6月のこのニュースだった。

インドの村が名前をSnapdeal.comに変えた, それはどこかのいい加減なマーケティング努力ではなく」

http://jp.techcrunch.com/archives/20110617indian-village-renamed-snapdeal-com-and-its-not-a-cheap-marketing-stunt/

何人もの人がきっと、ここに書いたよりももっと含蓄のある、「企業って何? 自治体って何?」っていう話ができるんだろうと思って紹介する。

 

ちなみに、この話を経済学部友達にしたら、関税だとか法律だとか税金だとか、そこらへんの制約で国が優位な決まりになってるとかなんとかで、無理だって一蹴されました。

  • バカか。 例えば、俺は今Gが頭につく超有名なあの企業で働いているが、 これが将来肩書きになり得るかといったら、まず無い。 パナソニックもGのつく会社もそうだけど、人員の入れ替...

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