はてなキーワード: 雲出とは
http://anond.hatelabo.jp/20151017231411
がそこそこ好評だったので、改めてタイトルを追加してみようと思って書いてみます。
http://morning.moae.jp/lineup/121
主人公・テツローはフィギュアの造形師を目指す主夫だが、数年間くすぶっている。
ほぼ作者の実体験にもとづいて描かれており、自分の夢に向かいながら生きることの難しさや不安と真摯に向き合った作品だと思います。
テツローと嫁の掛け合いがたまらなくいいです。というか嫁がかわいくて強い。
初めて父親になるシーンはとても美しいです。
http://shonengahosha.net/works/baransupor_001.html
『EAT-MAN』『地球の放課後』の吉富昭仁による、トランスセクシャルフィクション。
女性の出生率の減少した世界で、国の要請で子供を産むために性転換した少年と周囲の関係性を描く。
・HaHa(1巻完結)
『ハイスコアガール』の押切先生が騒動の最中に始めた、自分のルーツと向き合う物語。
裏表紙にある
目の前にいる母の歴史は何も知らない。
母の事をもっと聞いておけばと
後悔の念で涙するのは嫌だ。
僕は思う。
親の半生に関心を持ち敬意を持って
自分のルーツとしての母親の半生をたどるという試みを面白く、感動的に描いている作品です。
・雲出づるところ(2巻完結)
http://kc.kodansha.co.jp/product?isbn=9784063002416
駅で拾った子供を育てながら幸せに暮らし、やがて出水は妊娠する。
癌を患いながら出産を決意した出水と十一の、闘いの日々を描く。
生きていくことの不条理さを詰め込んだ作品で、希望があるのかどうかすらわかりませんが、
それが著者が人間の生死というものに徹底的に向き合った結果なのだと思います。
・名づけそむ(1巻完結)
http://shodensha.tameshiyo.me/9784396766740
誰もが持つ、「名前」にまつわるエピソードを集めたオムニバス。
日常の意外な瞬間に、ありふれた名前を通して、ささやかな喜びや希望、そして胸が締め付けられるような切なさや痛みを感じる人々の姿を全10編で描く。
上にある試し読みのように、短編でこれだけ描写の重さを乗せられるのはすごいなと思いました。
・闇夜に遊ぶな子供たち(1巻完結)
http://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/6274/
『死人の声をきくがよい』のひよどり祥子の、うぐいす祥子名義の作品。
霊感が強く、よからぬものが近づくと体調を崩す少女・マコとその兄・トシオに降りかかる災難の数々。
私の中では『度胸星』『預言者ピッピ』に並んで続きが出て欲しい作品。誰か。
・木版漫画集 或る押入れ頭男の話(1巻完結)
(試し読みがありませんでした)
あとがきで「私は、二冊の木版漫画集を刊行する為だけに、私の人生、10年間をそっくり使い果してしまった。
それが良かったのか、わるかったのか、今は判らない。」というぐらい寡作な藤宮史先生の作品。
人間不信から内向的になり、大学にも通わずアパートの一室に引きこもった青年が、何もかも捨てていっそのこと押入で暮らしたい、いや押入そのものになってしまいたいと思っていたら、
ある日男の顔は本当に小さな押入れ然となっていた。家を追い出されその日暮らしをする中で、彼はどこに辿り着くのか。
木版ならではの重厚さとストーリーの重苦しさがマッチしていて、これまで味わったことのないような読み口の作品でした。
・こども・おとな(1巻完結)
http://www.s-manga.net/omf/omf_978-4-08-890409-2.html
http://sokuyomi.jp/product/ningyoouzi_002/CO/1/
なども良かったです。
最近漫画の読み方が保守的になってきているので、自分にムチを入れる意味も込めて書いてみました。
みなさんのオススメも教えてください。