就職してもうすぐ3年になるので、仕事に対する不満について書いていこうと思う。
細かな不満はたくさんあるけれど、私が仕事をしてきたなかで、最もイラッとしている不満だ。
私はとある広告制作会社に採用されて入社したのだが、私はその会社にとってはじめての新卒入社だった。
当時は会社の業績が順調に伸びていたので、二人ほど新卒を入れようということになったらしい。
私は少人数で仕事もすぐに任せてもらえるという話に惹かれて、この会社を選んだ。
ちなみに、私の同期になるはずだった男の子は、内定を辞退したため、実際に入社したのは私だけだった。
大学を卒業したての私は、当然のことながら、右も左もわからないひよこだった。ただ、まあまあの学歴だったので、期待されていることはわかった。
働き始めて最初の三ヶ月は、広告制作の研修に当てられた。広告の制作には難しさも感じたが、とても楽しかったし、責任の重さも感じることができ、手応えを感じていた。
しかし、この時点で、疑問を感じることもあった。ビジネスマナーの研修がほぼ全くと言っていいほどなかったのだ。
私は就職活動に備えて、秘書検定を取ったり、ビジネスマナーセミナーに参加したりしていたが、そうしたものと実際に仕事場で行うのとは勝手が違うため、不安だった。
周りを見て、電話の対応やお茶汲みお茶出しをしてはいたが、他の企業に就職した友達の話を聞くと、しっかりとした研修があったようで、羨ましいと思った。
はじめて新卒をとった会社だから、このあたりは仕方がなかったのかもしれない。
制作の仕事は、どのような業界でも基本的に下請けである。自社の営業担当が直接クライアントから取ってきた仕事もあるとはいえ、ほとんどの仕事は、大きな広告代理店から下りてくるのだ。
ごくごく簡単に書くと、クライアント→広告代理店→制作会社という形だ。
私たちは、クライアントと広告代理店の人たちが決めた方針に沿って、広告を制作することになる。
しかし、広告の方針まで制作会社に丸投げしてくるクライアントや代理店もあり、その境目は曖昧だった。
広告を実際に制作しはじめて間もない頃、私は広告代理店の担当と打ち合わせをしていた。
その広告は、いわゆる丸投げのもので、私が広告の方針まで決めなければならないと上司から聞かされていた。
そこで、私は制作の傍ら、色々とクライアントや業界について調べて方針を立て、打ち合わせのときに、広告の方針について広告代理店の担当に提案をした。
そこで担当の表情が一変した。
実は、打ち合わせをしていた広告は、クライアントと代理店が方針を決めるものだったのである。つまり、上司の話していたことが間違っていたのだ。
その時以来、私は、職分を守らず、あろうことか取引先に口出しをする傲慢な人間として、代理店の担当の人々に扱われることになってしまった。弁明の機会も一度もなく、いきなりである。
最初は理不尽に感じたが、今となっては、これが下請け会社の日常なのだとわかった。
ちなみに、こうした口出しが逆に好まれるときもあるので難しい。成果物提出まで時間がないときは、担当を飛ばしてクライアントと直接コミュニケーションをとることも頻繁にあり、そのような場合は、むしろ口出しが好まれるのだ。
だが、もちろん、基本的に職分をおかしてはならない。新人だからといって、甘えは許されないのはわかるし、今考えると、自分の機転とコミュニケーションで解決できた部分もたくさんあった。
これはとても反省している。
しかし、納得できないのは、上司の指示が間違っていたことだ。上司にあちらが方針を決める案件だったみたいですと報告したところ、あら、そうだったの、という感じで軽く流されたことにもいまだに腹が立っている。
あの一件のせいで、いまだに私は、広告代理店の担当者たちに、自分では仕事ができると考えている傲慢な人間という扱いをを受けたままなのだから。
しかも、こうした指示ミスはその後も頻繁にあった。代理店と私の会社の上司の指示の食い違いが私に降り掛かってくるので、とてもイライラしている。
しかし、不思議なのは、上司には別に悪気がないようにみえることだ。おそらく、悪気はないのだろう。ではなぜ、こうした食い違いばかり起きるのか。
思うに、いままで上司がやってきた仕事のスタイルを新卒にそのまま当てはめることができなかったのだろう。
代理店から見て、私の上司に許されていることが、新卒である私には許されない。なぜなら、新卒である私には経験が不足しているからだ。だが、上司は自分の仕事の方法そのままを私に伝えてくるのである。
新卒である私を通して、こうした一般化できない部分が明らかになっているのが今の状況なのだ。
はじめて新卒を採用した会社では、こうしたことが起こりやすいのかもしれない。
いまでは、他の企業には存在するという中間研修も一切なく、これでいいのかと首をひねる毎日を過ごしている。
他の会社に新卒で入っていたらどうだったのだろうと思わずにはいられない。
ちなみに、私の入社した年にも新卒採用を実施したようだが、誰もとらなかったようだ。いや、とったが辞退されたのだろうか。その可能性のほうが高そうである。会議でも採用についての話をしていたし、リクルートスーツを着た学生らしき人たちもいたので、面接は実施したはずだ。
もちろん、この会社に入って、いいこともあった。少人数なので面白い仕事も回ってくるし、上司を含めて、基本的にいい人たちばかりである。採用してくれた恩義も感じている。だが、流石に、危機感を抱いてきた。
優秀だなあ やっぱり新卒採用は選良として機能してるね
研修に夢見すぎじゃね? ビジネスマナービジネスマナーって、 上司や取引先や代理店見回してそんなにビジネスマナー出来てる人なんか居たか? 上司のやってる仕事丸投げで任される...
レールを敷いてもらわないと走れない人間なんて中小にはいらんのだよ。
禿げ上がるほど同意 実際、レールを敷いてもらわないと走れない自分が中小入ったら禿げた
中間研修なんて存在しうるのいっぱい新人がいるからでしょ