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2014-08-12

大人の虫取り 道具ガイド

http://anond.hatelabo.jp/20140728192429 を書いたクワガタ増田だよ。

せっかくなので採集ポイントを書いておくことにした。

でもクワガタ増田方針としては珍しい種類とか条件のいい個体を重視しないマッタリ採集なので、価値にこだわるレベルの話はないよ。

あらかじめ用意しておくべきこと

言わなくても想像できるようなものは後でちょろっと書けば済むので、若干入手に手間取るものについて詳しく書く。

ヒル避け

これは真っ先に入手してほしい。

自分首都圏人間だけど、アクセス圏内にあるような森は間違いなくヒルが出る。

正確にはヤマビルというやつで、本来のヒルより小さいし無理に引き剥がすと肉がちぎれるみたいな危険さはない。

ありとあらゆる隙間から入り込んで、傷口を凝固しにくくなる物質を注入しながら血を吸う。

ヒルジンって言うんだけどね、そのまんますぎるよね。

肌の露出があると当然あぶないし、林床だけじゃなくて木の上の方にもいるからつばの広い帽子必要

それプラス薬剤で忌避させるんだけど、アウトドアショップとかに行くかネット通販するかしないといけない。

人気の商品はヒル下がりのジョニーという。

ネタではない。

商品レベルには劣るものの、自分で濃い塩水(濃度20%以上)、酢水を体に吹きかけながら移動するのも補助にはなる。

ちなみに一時的に弱るだけのナメクジと違ってヤマビルは塩でそのまま死んでしまう。

その点は楽なので容赦なく駆除していこう。

物理的につついて追い払う手段もあるといい。

その場に落ちてた木の枝とかでもいいけど、塗布するタイプ虫除けを使って、スポンジ部分でグイっと押しのけると楽。

なにせ薬剤で反射的に身を離してくれるから

その他の虫除け用品

アームカバーレギンスは日よけにもなるから是非。

虫除け用に密度高く編んだ商品があるので予算に余裕がある場合は買ってもいい。

これまたアウトドアショップとかに売っている。

自分は暑がりなのと、腕は視界に入りやす自分である程度注意できるので薄手のもので済ませている。

その代わり足元はきっちり防御を固める。

なんでなのかは知らないが前述のヤマビルストッキングの布をこえてかじりつくことが出来ないらしい。

ストッキングは餌のトラップにも使える。

男性通販でも、彼女ストッキング伝線しちゃったみたいな顔をして買うでも好きな方を。

採集道具

実は網は意外といらない。

クワガタムシはそこまで飛ばない。

その代わりすごい速さで足で逃げる。

灯火にむらがっているものをシルエットだけで当たりをつけて採集したいときには有用かもしれない。

移動手段や荷物の空きと相談して決めよう。

  • ピンセット

隙間に入り込んだ個体を確保するとき有用だけど、力任せに木から引き剥がすと足の先端のふ節という部分が取れたりするので扱いには注意。

有って損はない。

ヒルだってつまみ出せる(ここ重要)。

なぜ山林にドライバーを持って入るのかというと、樹皮をはがすためである

種類にもよるがクワガタ樹木の一番表面側で樹液にたかっている場合よりも、ウロの中に入り込んでいたり剥がれかかった樹皮と幹の隙間にいることが多い。

その年のシーズン遅くに羽化した個体は次の初夏まで一年近く幼虫時代に居た穴の中にそのまま引きこもっているので、そういった外から見てわからないところにいる個体採集するときにも使える。

ただ、これは自分の個人的な心がけだけど、ドライバーでほじらないと取れないようなやつは縁がなかったのだと思って手出ししないことにしてる。

確かにまだフィールドに出てきていない個体というのは未開封新品みたいなものから状態はいい。

でもほじったり剥がしたりして木に人の手による変化が起きるとそれ以降成虫も寄り付かない卵も産み付けられない木になってしまうことがあるそうだから、影響は小さくとも森林資源の維持のためにやらないのだ。

飼育ケージはかさばって荷物になる。

仮に車に積んでおくにしても採集ポイントから撤収する間の運搬ケースは必要だ。

家に帰るまでの間に狭くて死ぬほど彼らはヤワな生き物ではないし、もしそれでおくたばりになってしまうようならそれはもう残念だけど見かけた時点で弱っている個体だったのだ。

空気穴つきのタッパーがあれば足りる。

ただ木の葉かおがくずは敷いておこう、あればミズゴケでもいい。

クワガタの足はつるつるした表面を歩けない。

爪でがっがっと掴んで移動する生き物であり、ひっくり返ったときとかの復帰にも掴まるという動作が必須なので、それが出来ない状況だと弱ってしまう可能性がある。

悪路を歩いて帰る途中ずっとケースを捧げ持っているわけにもいかないのでそこはあらかじめ用意しておこう。

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道具を揃えるだけの話でだらだらと長い話になってしまったので書くのをやめようかとも思ったのだけど、やはり少しでも興味を持ってもらえたらと思うので途中だけど置いておく。

どこ地方か、標高がいくらかとかでも事情は変わるし、それいかんによってはシーズン終わってる種類もあるけど、観察してキャッチアンドリリースだけでも楽しいのでやってみてほしい。

大人が技術と知恵で立ち向かう虫取りは楽しいよ。

 
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