はてなキーワード: ヒョウモンダコとは
トライポフォビアに関する研究は2013年頃から本格化し[3]、主な研究者としては、Arnold WilkinsとGeoff Coleが挙げられる[4]。
当初はヒョウモンダコのような危険生物を回避するための、初期視覚情報を利用した強い感情反応と推測された[3]。しかし、トライポフォビアを喚起する刺激は個人によって感じ方が大きく異なることから、ColeとWilkinsは2015年にトライポフォビアの個人差を測るTrypophobia Questionnaire(トライポフォビア・クエスチョネアー、TQ)を開発し、個人レベルでの分析が可能となった。TQを使用した研究により、トライポフォビアは危険生物の他にも、皮膚病の感染源を回避しようとする原初的なメカニズムが関与していることが解明されている[3]。日本ではTQを基に日本語版のTQ-Jが作成され、研究が進められている[5]。
結論として、遺伝子に組み込まれた有毒動物・植物に対するアラートのようなものらしい。
あー長年の疑問がとけてスッキリした。
ブツブツが怖い「トライポフォビア」は、「皆が聞いたことのない、もっともありふれた恐怖症」なのだそうです。
ネットで恐れられている言葉に「蓮コラ」というものがあります。蓮の花托を模したコラ画像で、ぶつぶつとたくさん穴が開いたものです。人によっては見ると計り知れないダメージを受けてしまうため、“検索しないこと”が推奨されています。蓮の花托や蜂の巣といった穴の集合体への過度な恐怖症は「トライポフォビア」と呼ばれています。
英エセックス大学で視覚科学を専攻しているジェフ・コール博士とアーノルド・ウィルキンス教授は先ごろ、こうした症状は人類が進化する過程で得られた教訓かもしれないと発表しました。何でも蓮コラにゾワゾワするのは、毒を持つ動物の視覚的特徴と関係があるのだとか。詳しい研究結果は「Psychological Science」に掲載されています。
エセックス大学の研究チームが実施したある実験では、参加者の16%にトライポフォビックな反応があったそうです。しかしながら、トライポフォビアの認知度は低く、学術的な研究成果もほとんどありません。「もっともありふれた恐怖症なのに皆聞いたことがない」とコール博士は言います。
コール博士たちは、トライポフォビアの原因を探るため、インターネット上にあるトライポフォビアが関連付けられた画像(≒蓮コラ)76枚と、ただ複数の穴が開いた画像を比較しました。その結果、前者に特定の傾向が存在することをつかみます。
さらに、あるトライポフォビア患者の「ヒョウモンダコを見たときに、苦手な穴だらけの画像と同じ衝撃を受けた」という体験から、ヒョウモンダコをはじめ、オブトサソリやキングコブラなどさまざまな有毒生物の画像を分析しました。すると、やはりトライポフォビアの関連画像にみられる傾向が確認できたそうです。
ヒョウモンダコ(クリックで拡大。閲覧注意) image credit:Jens Petersen
これにより、コール博士らはトライポフォビアが人類が過去に遭遇した有毒動物に起因する可能性があり、我々は危険をもたらすものを警戒する生まれもった素質があると結論付けていました。
なお、コール博士は研究過程で多くの蓮コラ的な画像をみた結果、次第に鈍感になっていったそうです。このことは、トライポフォビアの克服方法を示唆しているのかもしれません。