他人を変えようとするな。他人に変えられるな。自分は好きにしろ。変わりたきゃ良い仲間を見つけろ。以上。
左翼は右翼の頑固さにイラつき、右翼は左翼を啓蒙しようとする。自分の正義を振りかざして他人を変えようとする連中だ。
SNSを見ていると、そういう奴らが溢れかえっている。「Aを支持するやつはバカだ」とか「Bを知らないなんて勉強不足だ」とか、偉そうに言ってくる。
俺も自称データサイエンティストや自称プログラマーに「KaggleやAtCoder、基本情報の勉強ぐらいはやっとけ」なんて言われて、時間を無駄にしたことがある。やってみりゃわかる。Kaggleなんて、データセットと実行環境が使えるだけで、コンペのモデルに実用性なんてない。ただのオンラインゲームだ。
こういう「アドバイス」をする奴は、他人の時間の価値を全く理解していない。
茂木さんの言う「変われるのは自分だけ」ってのは、確かに正論だ。アダム・グラントも似たようなことを言っている。謙虚に学ぶ「学習者」が一番貴重で、その対極にいるのが「主張の激しいカルト」だってな。
でも、盲点がある。謙虚な学習者は洗脳されやすい。ちょっとリベラルな考えに触れただけで「なるほど」って受け入れちゃう。自分の意志じゃなく、流されて変わっちまうんだ。
かといって、完全に自分だけのアイデアで変わるのも難しい。変わるには新しい情報や刺激が必要で、それは他人からもたらされる。つまり、他人の影響なしに変わるなんて無理なんだ。
現状に満足してるなら、変わる必要なんてない。倫理的に問題があるなら変わった方がいいかもしれないが、倫理なんてどうでもいいと思ってる奴が自分から変わるわけがない。
ある種のセル・オートマトンのシミュレーションでは、セル同士のコミュニケーション範囲によって空間の様子が変わる。たくさんコミュニケーションを取らせると均一なグレーになる。逆に少なくすると、強い白、強い黒、グレーが混ざる。
つまり、「他者から学ばない」姿勢は、極端に良くも悪くもなる可能性がある。社会の圧力に屈すると均一なグレーになって、自分の判断基準を失う。
「強い白」、つまり良い方向に向かうには、「少数の良い人間関係」が必要だ。これは「エコーチェンバー」とも言えるが、社会の雑多な悪影響を減らすのに役立つ。
1. やりたい趣味を見つける
例えば、ボードゲームが趣味なら地元の愛好会を探す。英語が趣味なら興味のある国の人が教える英会話教室に参加する。こういう人間関係は「良い」と言える。
SNSのダメなところは、処理しきれない大量の意見に慣れてしまうこと。斬新な意見も含めて全てに慣れて、思考がグレーになる。繰り返しの情報は「ウザい」と切り捨てるようになる。そうやって均一化されると、気づかないうちに洗脳され、他人に変えられてしまう。
要するに、自分の頭で考えろ。でも、良い仲間は大事にしろ。それだけだ。