2023-08-29

第七艦隊仮想敵日本かもしれない

 太平洋西側に属する国々に対する軍事力代表する集団の一つが、アメリカ海軍第七艦隊である

 第七艦隊空母ロナルド・レーガンや、十隻以上ものイージス艦ミサイル巡洋艦からなる戦闘集団であり、いわゆる空母打撃群である

 さて、このような戦闘集団は一体どのような仮想敵を持っているのだろうか? そう問えば、恐らく殆どの人々がロシア中国を挙げるのではないだろうか。

 しかし、最近思うのだが、第七艦隊仮想敵は本当に中国だけなのだろうか?

 実は、第七艦隊が想定する仮想敵の中には、現在アメリカ同盟国たる日本もまた、緩やかにまれているのではないだろうか?


 このような問いかけは一種趣味の悪いジョークに聞こえるかもしれないが、しかし実際のところ事実である

 というのは、例えば、米国軍事基地日本複数点在していることが、その証左と言える。

 無論、そのような基地群は中国ロシアといった分かりやす軍事的脅威に対抗するための存在である。少なくとも、それは複数在日米軍基地が点在することの大きな意義の一つである

 しかしながら、それだけが在日米軍基地の意義であるかと言えばそうではない。その意義には、日本国によるクーデター米軍に対する攻撃行為を抑止することも含まれている。

 終戦直後に、GHQ赤穂浪士などといった「復讐」をテーマにする作品の愛好を禁じようとしたこと記憶に新しい。つまり米国日本国民米国に対する復讐心が育つことを恐れたのである日本軍事力がそのような復讐心の精華とならないよう抑止することも、在日米軍基地存在の意義なのである


 要するに、西太平洋に展開するありとあらゆる米軍事力は、あくま複数シナリオの一つではあるにせよ、日本軍事力を以て米国に牙を剥くことを想定していないわけがないのである

 「日本絶対米国を裏切ることはない」などというお花畑世界観妄信しているわけがないのである。彼らの軍事教義(ドクトリン)や、その防衛思想の中には、日本アメリカに対して反乱を起こしたりクーデターを行うことが含まれているのである。含まれていないはずが、無いのである

 となれば、第七艦隊仮想敵の中には、日本のみならず、韓国台湾も緩やかにまれることになる。彼らが米国反旗絶対に振りかざさない、という証拠は無いかである中国軍事力やあるいは経済力に絆され、東側軍事力の傘に入らないとも限らないかである

 無論、米国はそれを想定して様々な有形無形の施策を行っている。例えば、目に見える形で外国に巨大な軍事基地を築くこともその一つだし、経済的依存関係を作ることもその一つだし、あるいは、国民米国に対して友好的な感情を抱くようなイメージ戦略を行うことも、その一つである

 いずれにせよ、ちょっと前にある米国軍人だか政治家だかが、沖縄県民のことを「食わせものであると述べたのも、理由があってのことなであるアメリカ軍人日本人を根っから信用しているわけではないことは、このような政府レベルでの発言からも読み取ることができるのである

 今更こんなこと誰でも知ってるとは思いますけどね。

  • 飛行機も作れない 船も中国韓国並み そんな日本なんですよね

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