2022-08-16

C100 竹箒の列に並んだあの夏コミ2日目の話

あの日コミケの思い出を備忘録もかねて書きのこすことにする

午前8時頃東京ビッグサイトに向かう

コミケ二日目、早朝の天気は曇り、一番の目当ての竹箒が参加するこの日に一般参加11時ぐらいの入場の枠という微妙チケット抽選運に見舞われながらも、意気揚々東京ビックサイトに向かう。

Twitter掲示板情報では既にサクチケだけで長蛇の列との情報あるが、ただの情報戦だろ…と自分に言い聞かせながら自分の枠の集合時間に間に合うように道を急ぐ

午前11時東ビッグサイトに入場

入場の列に並び手続きを終えて一時間程度待ちながらぼんやりスマホTwitter掲示板を眺めていると写真や図付きで行列現在とんでもないことになっていることの証拠をまざまざと見せつけられ

既に買えない可能性が高いことを認めるしかない状況に。この時列は東7・8ホールまで伸びていたとのこと…

午前1120分頃竹箒の列に加わる

入場して竹箒列の最後尾であろう東7・8ホール辺りに向かうが、情報以上に列は伸びており、東7・8ホールから折り返していた。戻っていく列をだどると東4のシャッターの辺りまで最後尾が

これはもう買えないのでは?という考えがよぎる、最後尾の看板もつコミケスタッフも買えない可能が高いですよーと叫ぶが次々と列に加わる人々を見て自分も身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれの精神

ええい!と列に加わる。

正午頃東4から東6辺りまで進む、まだ折り返し地点は見えない

3分に一度15・6歩程度進む列にこれはもしかしたら意外と早く買えるのは?と楽観的な考えがよぎる、時折列から離れるものを見ながら

映画アメリカンスナイパー主人公シールズの激しい訓練から落伍していくものを見ながら耐えているシーンが頭に浮かぶ

午後13時頃折り返し地点の東7・8付近

この時には雲ははれ炎天下の夏の熱射を浴びながらも列は折り返し地点の東78ホールの午後入場の人達が見えるあたりまでくる

東7・8ホールの入場口からかに漏れてるエアコンの冷気を持っていた団扇で仰ぎながら身体を癒す。入場口あたりに立っていたコミケスタッフにもう何時間並んでるの?と話しかけられ

時間半程度と告げると驚かれた。そんなガッツあるならコミケスタッフにならないかと言われるも、はははと笑い流す。

午後13時半すぎ東6のあたり突然列の歩みがが止まる

それまで3分に一度は進んでいた列が突然止まりもしかして完売したのでは?と思うがそれを告げるスタッフは何も来ない。

じりじりと浴びる熱射のなか持参した2リットル飲み物も尽き死を覚悟し始める。列には時おりスタッフ車椅子を運ぶ姿も見かけたので倒れた人もいたのだろう。

前後の人の了承を得て脇にあった自販機飲み物を買いに行くも既に珈琲以外すべて売り切れ。ここ一番の絶望を味わう…

体感時間で15-20分くらい経ったら列が再び歩み始めたのでまだ在庫がある!まだ在庫がある!と頭の中で叫ぶ。

午後14時半ごろ、運命の東4ホールシャッター前にて

動悸が激しくなり、太陽の熱射を浴びる身体が明らかな危険信号を告げているが

気力だけで立っている。この頃には列の前後人達と話すようになり、互に声を掛け合いお互いに気を遣っていた。

東4のシャッター前まで来ていたためふり絞りながらあともう少し!あともう少し!と気力を奮い立たせる。

すると突然列がこれまでにない速度で東4の入り口に吸い込まれていく。なんだなんだと?が浮かぶが列を整理しているスタッフ

竹箒完売です…と告げたのであった…3時間以上並び買えなかった、頭の中でぐるぐると完売の二文字が巡る、

周囲を見渡すと皆、完売完売完売!と叫んでいた、自分も思わず完売!と叫ぶ。

今考えるとなんなのか本当に叫んでいたのかもよくわからないが高揚感だけは確かにあった。

東京ビックサイト内の自販機近くのベンチにてぼーっと座り込む

から散っていき朦朧ビックサイト内の自販機に向かいペットボトル2,3本買い一気に飲み干し一息つく

不思議と買えなかったことへの悔しさよりも三時間炎天下の列を耐えきった謎の達成感と地獄のような苦行から解放された思いで胸がいっぱいに。

しかし、その後一時間程度休むも他のサークルを巡る気力体力はすでになく、とぼとぼと増田東京ビックサイトを後にしたのでした…

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