増田だから言える事だが、私はヲチスレを巡回してはニヤニヤとROMに耽る程度には性格と趣味が悪い。
読み進めると、どうも見覚えのある顔が貼られている。
思い当たる節はあった。
私自身は、彼女とそこまで親しくはなかったが、パンチの効いた人だった事はよく覚えている。
友人からの伝聞ではあるが、思い出せる中でいちばん印象的なエピソードは、教室で友達と他愛のない話をしているときに急に「ね、いま後ろの男子達……ウチらの事を噂してたよ」「男子ってホント、しょーがないよねぇ」などと小声で囁いてきたという話。
言いにくいけど、それたぶん何かの勘違いじゃないかな……とは誰も言えなかったので、華麗にスルーしたそうだ。
彼女はどうやら異性の一挙手一投足から「この人は自分に好意を持っている」という熱を見つける特殊能力があったようだ。
ただし、彼女が男子から人気があったとか、彼女に彼氏ができたとかいう話は、ついぞ耳にする事がなかった。
容姿についての言及は避けるが、まあ……お察しいただければと思う。
ゆえに傍から見れば、彼女の自己認識は、完全に見当違いか妄想の類か認知の歪みといったところだった。
だが彼女は自信に満ち溢れていた。
そして、そんな自己主張の強い人間がインターネットという文明の利器を手にしたのである。
結果は言わずもがな。
惜しげもなく公開される大量のキメ顔の自撮り。
「私が人から嫌われるのはあまりに魅力的すぎて相手の劣等感を知らぬ間に刺激してしまうせい」「その気がなくてもなぜか男性を虜にしてしまう」といった自画自賛は枚挙にいとまがなく、さらにそこには必ずと言っていいほど『他人をこき下ろす言葉(本人曰くサバサバ毒舌)』がセットとしてついてくる。
私は心優しい人間とは程遠い、人の醜いところを煮凝りにしたみたいな性格をしているので、彼女が笑い者になっていること自体には少しも心を痛めていない。
ヲチスレにたむろしているのは、自分を含め碌でもない人間ばかりだという自覚はいちおう持ち合わせている。
彼女に限らず全てのヲチ対象に言える事だが、いつか自分自身の心と正面から向き合い、己の攻撃性や認知の歪みの根源に気付き、心が真に求めているモノは何なのかを知り、それを手に入れて心身に安寧が訪れればいいね、とも思う。
何様目線かと思われるかもしれないが、別に綺麗事を言いたいのではなくて、物理的に彼女らの周囲にいる人間を気の毒に思うからだ。
彼女への批判や忠告の類が、全て「嫉妬乙」で片付けられては堪らないだろうと思うし、そんな人と毎日顔を合わせ続けなければいけないなんて、ただただ苦痛でしかないだろう。
どぶろっくじゃん
想像の五倍長くて草 読めんわw ■同級生が単独ヲチスレを立てられていた話 全く関係ない検索をしていてふと目に留まった とあるスレッドの過去ログ。 読み進める...