2022-06-05

Felicaは廃れないし、今以上の劇的な普及も見込めない

QRコードの隆盛を報じた記事に対するコメント雰囲気が若干変わってきてるのを下記記事ブコメ見てて思ったので適当に書く。


https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.nikkei.com/article/DGXZQOUB265VZ0W2A520C2000000/


JR採用している限りFelicaは廃れない

そもそもJR採用しているから安定してここまで広がったのであって、JRFelicaを捨てるなんて当面ありえないので

JR採用している限り規模の縮小はありえない。

しろQRコード採用ソリューション相乗りしてFelica採用される事で利用可能な箇所は広がってるだろう。

Felicaに金をチャージして便利なのは電車日常の主な交通手段になってるごく一部の都市圏だけ

Felicaの発行枚数の地域ごとの偏りからも分かる通り、Felicaが便利に使えるのは主に自分で車を持たなくても移動に不都合がない都会だ。

その都会ですら、Felicaを利用できない店はまだそれなりの数存在する。

田舎ではFelicaの導入が進んできてるとはいえ、それはQRコードソリューションバーターで乗っかってるだけ、というのが現実だ。

それすら導入できないところではQRコードだけ細々対応してる、っていうところもある。

鉄道網が日常の足になってない地域Felicaの利用を促進する材料がない。

「決済にかかる時間が短くて便利」というだけでは不十分ということを現状が示している。

短期的にはQRコード、長期的にはNFC-A/Bに追い抜かれる、それがFelica現実

スマホ世界においても、Felica採用敬遠されがちだ。グローバル向けにコンスタント採用してるのはiPhoneぐらいで

他は日本向けの一部モデル採用されれば御の字、っていうところだ。

Xperiaシリーズですら、海外モデルFelica対応って知った時は驚いたもんだ。

QRコードはその導入コストの安さをしのぐ低コストソリューションが出てこない限り幅広く利用されるだろうし、

NFC-A/Bはクレカ市場全面的に乗っかっているので導入コストFelica比較にならないレベルまで低廉化し導入は加速するだろう。

Felicaだけに通用する劇的なコスト低減策が出てこない限り、この状況は変わらない。

「他に追い抜かれる」は「市場の縮小」を意味しないが、日本国内依存Felicaちょっと心配

冒頭にも書いたが、国内においてはJRが逃げない限り安泰は保障されているし、

QRコードの決済ソリューション相乗りする形で利用シーンは広がっていくだろう。

ただ、問題は客がFelicaを使ってくれるか、だ。

JR要求仕様を満たしつつコスト低減する、というのが非常に困難であることは現状のFelicaを見てればよくわかる。

当面は劇的な普及拡大というのは無いと言って差し支えないだろう。

ただ、Felicaの利用がほぼ日本国しかない現状での問題は「人口減少」だ。

利用者が徐々に右肩下がりで減っていくことは確定しているのだ。

不幸中の幸いと言えるのは、人口減少はFelicaの普及率が低い地方から壊死させていくという事か。

ただ、人口の多い都会にはそれ相応に老人がたくさんいるので、都会での利用者数も減っていくことは間違いない。

それでも、皮肉なことに人口減少が日本国内Felica普及率を上げていく形になるかもしれない。

「安定した停滞と緩やかな衰退」、それがFelica未来

決済手段がどれだけ普及しようが、JRが利用している限りFelicaは廃れない。

緩やかな衰退は日本全体を蝕むものであって、Felicaけが被害を受けるというわけでもない。

というわけで、Felicaユーザー安心して今後も利用し続けると良いよ。

  • そもそもユーザー視点からすれば廃れたら乗り換えればいいだけでは

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