2021-12-24

ジラブのネタはつまらない

今週の不毛な議論を聞いてて、山ちゃんワードセンスの高さってのを改めて思うのと同時に銀シャリの鰻の狂気と、橋本の軽快かつ上手い物言いが楽しかったわ。

で、今日仕事しながらマヂラブコント議論についてふんわり考えていたんだが、考えてみたら南キャン漫才もどちらかというとコント漫才よな。

俺がマジラブを漫才と認めたくない要因として、変なことをしているだけってところだったんだが、そもそも南キャンM1漫才も間違いなく変なんだよ。

だって、お医者さんやりたいって言っているのに相方は火を怖がるサイをやるし、これはクリリンの分!って言いながら殴り掛かってくるし。

間違いなく、ただ変なだけだし、ジャンルコント漫才に近いのよ。

それを笑いへ昇華できるのは山ちゃんツッコミが一貫して普通の人としてのスタンスで真綿で締め付けるような一見優しいツッコミであの異常空間コントロールできているか

これに近いのがアンタッチャブルのM1のネタも、ザキヤマがただ暴れているだけで同じように柴田一般人感性突っ込みしてコントロールできている。

どちらも、コントよりの漫才でマジラブよりも絶対面白いと自信をもっていえる。

さらに、変なことをしているだけかつ、キャラクターよりかつコント漫才で言えば中川家なんかがあげられるが、あれは細かすぎて伝わらないものまねと似たようなベクトル

あるあるネタに近いものまねを連発しながらネタを進めていく。

あるあるネタなので変人が登場しても比較的受け入れやすネタといえる。

M1取れてはいないが今の千鳥ネタなんかも大体大吾が暴れ倒してノブが激しいながらも突っ込む。

やはり一般人感性に近い所だ(イカ2貫!?等)

M1優勝者で言うならノンスタイルなどは変人が入れ替わる形式をとっている。

石田ボケるとき井上一般人普通感性に立って突っ込む。

井上がいつものあの気持ち悪い感じを出すと、見ている人たちを代弁するかのように石田が突っ込む。

スリムクラブ雰囲気が独特だが、ネタ構成も概ね近い形ではある。

マヂラブに近いベクトルだと笑い飯があげられる。

ダブルボケというシステムだが、ボケ方が独特すぎて世界観に入るのが難しい。

M1取っているがラストイヤーのお情けにしか見えなかった。

この二人もただただ二人が暴れ倒しているだけで見ている人たちを世界観に引き込むほどではないと感じる。

まりマヂラブの場合は、漫才かどうかではすでにない。

野田がただただ暴れ倒してて、村上がそれを見守る形式突っ込み視点がない、いやツッコミはしているだろうが野田の暴れっぷりに負けてしまっている。

バランスが取れておらず、ただただ置いてけぼりになる。

冷静に見れば見るほどつまらないんだなと改めて思う。

じゃあなぜM1とれたのかというと、芸人さんの話を聞いていると

「強力な個性にあこがれる」癖があるのかなとは思う。

強力な個性にあこがれ、それを面白いと捉える癖と言い換えてもいい。

実際M12020の結果は圧勝ではない、接戦でマジラブがたまたまた勝っただけ。

実際M1 2020において、巨人師匠、塙が見取り図に、松本、上沼がおいでやすこがに、富沢志らく中川礼二がマジラブに入れている。

志らくに関してはM1審査員としての力量に疑問を感じている人は少なくない、中川礼二そもそもネタ性質上、一見個性大爆発に見えるあの手のネタにあこがれを抱いているように見える、富沢に関してはそもそもセンス型に近い人なのでキャラクター寄りのネタ大好物だ。

もし志らくが別の審査員だったら、もう少しロジック寄りのネタ作りをするタイプ、例えばノンスタ石田だったらどうなっていたかと思いを馳せるところではある。

そんなことはない、マヂラブは面白いという人たちはもう一度冷静にマヂラブのネタを見て、さらには有吉の壁に出ているときなどの彼らを冷静に見てほしい。

私は彼らのネタで笑い転げたことは全くない。

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