2021-08-25

コロナが促進する「イベント研修から「伴走型研修」への大変革!?

あなた会社研修はいまだに「現場ポットンバイバイモデル」ですか?:コロナが促進する「イベント研修から「伴走型研修」への大変革!?

1.研修ワークショップオンライン化が進んだ

まず、研修ワークショップが「オンライン化」されることによって、ひとつ場所に、全員を集めるコストがなくなりました。これまで研修事務局を悩ませてきた、アゴ・アシ・マクラ事務手続きも、印刷手続きもなくなりました。

従来の研修は、言葉を選ばずにいえば、いわゆる「集中詰め込み・現場ポットンバイバイモデル」に陥ることもあった。

コストの面から研修イベント的に、詰め込みで、長時間・一時期に行われる。その後は、「学習者、現場にポットン・バイバイされる(研修の終了後に、現場でそれが実践されるかどうかは、学習者任せ)」というかたちになる。研修転移を「期待される」が、それは「確認フォローアップされないこと」が多い。結局、人事は「研修転移を祈る(pray)」というかたちになる。

進んでないですね。研修会社はいまだに教室に人を集めますし、受講票も手渡しで、受講者間にアクリル板もない、窓も開かない斜めに向かい合った島型テーブルに、9時17時座らせますオンラインでも、eラーニング化はせず、必ず日中フルタイムおっさん、おばさんの話を聞き続けなければなりません。

2.研修転移研修評価が重視されるようになった

研修ワークショップオンライン化されると、先に述べたように、研修研修あいだの間隔(インターバル)ができます。ということは、そこには「研修で学んだことを実践すること(研修転移)」の「あそび」が生まれ、当然、それが目指されます

研修で学んだことが、どれだけ現場実践されたかどうか、すなわち研修転移は「測定」され、それが次の会の研修に行かされたり(形成評価)、今までもよりも解像度をあげて変化を追うことができるようになります(総括的評価)。

すなわち、研修オンライン化は、研修転移研修評価を促進するのです。

進んでないですね。研修会社研修の成果を何も測定していません。「9時17時、プチ出張気分で楽しかったですか」「今日初めて学ぶことについて、素人どうしで『ディスカッション』という名の雑談をたくさんできて楽しかったですか」的な「満足度しか聞いていません。そもそもリピーターが極めて少ないので、「次の会」も「変化を追うこと」もありません。

3.研修実施する側・参加する側のスキルセットに変化が生じた

ざっくり申し上げると、これまでは、研修講師は「教える人」「ファシリテーションする人」、研修事務局は「事務手続き・庶務を行う人」であったかもしれません。しかオンライン研修の普及は、彼らの仕事にも変化を迫っています

研修講師場合は、単に「教える」だけではなく、デジタルに強いことが求められます。また、ここが最も厳しい変化だと思いますが、「現場でのパフォーマンス・ノリ」よりも「言葉論理で伝える力」が重視されるようになります

これまでの研修であれば、対面で、パフォーマンスを用いて、「人となり」で伝えられたことが、オンラインではそうはいきません。狭い画角で、相手にわかるかたちで、言葉を使って、伝えなくてはならない、ということになります

研修事務局は、これまでのスキルに加え、デジタルに強いこと、デジタル機器の設定、オンラインでのファシリテーションなどが加わってきます

また、研修ビデオで記録されることも多いので、そうした素材の管理運営なども仕事に入ってくることになります

変化してませんね。研修講師オンラインでの情報伝達に習熟せず、いまだに「語り」と「画面に手書き」です。教材を小分けしたビデオコンテンツにすることも想定せず、無意味伏線を張ったり、後で「実は...」とか語るための「台本から脱却できません。ディスプレイサイズ解像度も画面の配置も理解せず、A4縦の教材をスクロールさせ続けますマイクカメラZoom理解しようとせず、400円で買えるような残念音質のマイクで9時17時語り続けます

研修会社のような、「成長」「学び」とか語るような人たちが、1年半経って変化した世界から、まったく学ぼうとも成長しようともしないのは、紺屋の白袴を通り越して、詐欺行為だと思います

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