2021-05-05

モンハンやってたらこれでいいんだなって気分になった

今年で30代も後半になる。当然ながら独身である

まあ、不安だ。彼女はいねえし、コロナ仕事の景気は悪いし、なんだか最近体力も減ってきた。

でも特に何か創造的なことをしようという気力もなかった。

そんなんだからゴールデンウィークも特段やることもなくて、同じように、特にやることもないような男友人連中にLINEを投げて、モンハンをやることになった。

最近発売されたモンハンライズであるディスコードで通話しながら、通信モンハンをやることになった。

俺達といえば、寄ってたかって独身で、多分日本人ランキングをつけたらみんな揃って下位に行っちまうような連中だった。

そんなんが4人でモンハンをやった。

一言で表すと、メチャクチャしかった。

百竜夜行(沢山モンスターが集まるタワーディフェンスみたいなやつ)で、大量に集まったモンスターになんかいつもボコボコにされる友人A。

ちょっとガチ勢チックなところがあるけれど、的確に閃光玉を投げることに誇りを持っている友人B(弱い)。

堅くなに「俺はリヴァイ兵長だ」というのを譲らずになんか双剣グルグル回って撃墜される友人C。

俺は俺で大剣使ってゴロン、大剣抜刀ころころしかできないオッサンである

そんなポンコツ4人組だから結構負ける。

でも、なんかこう、最近モンハンってすごいんだなって。

村の雰囲気がすっげえいいの。和風で、それで集会所もちょっとした旅館みたいっていうか、室内がすごい落ち着いた雰囲気が出てるんだ。

桜の花なんかも咲いてて、少し暗めの照明で、BGM和風な感じ。

そこでアイルーって猫ちゃんが作ってくれた団子食って、茶しばいてから狩りに行くモンスターをみんなで選ぶ。

まあ、結局一番楽しい部分ってのが、モンスターを狩ったり、モンスターを狩るために装備を整えてる場面じゃなくて、そんな集会所で皆で駄弁ってる時だった。

モンハンコープゲーのご多分に漏れず、アホみたいな恰好をして、アホみたいなポーズを決めることができる。

自称リヴァイ兵長が、鬼滅の刃の伊之助みたいな恰好で妙なポーズを取り出した。

「お前リヴァイじゃなかったのかよ」って言っても聞かなくて、「雷の呼吸!雷の呼吸!」って言ってウツ教官集会所にいるカカシ先生的な人)の前で奇天烈ポーズを取り始めた。

そこにきて怪人閃光玉男が、「お前もしかしてイノシシ頭持ってないの?」とか言って煽るもんだから、俺と百竜でボコられるやつも負けじと自慢のクソダサファッションに身を包みウツ教官を囲い始めた。

俺のファッションテーマは令和に現れた光GENJIである鬼のようダサいパン姿で、自称リヴァイの横でポーズをキメた。

百竜でボコられるやつは、「武装錬金」に出てくるパピヨンボーボボを混ぜたような頭のおかし恰好になってポーズを決めた。

俺達が装備を変えている間に酒を飲み始めていた閃光野郎爆笑しながら、自分イノシシ頭になってポーズをし始めたので、オリジナリティがないということで俺達全員でそいつを罵った。

教官がいるところは、外を流れる川の近くのテラス席で、水面は太陽の光を弾いて輝いていた。

俺達はそんな中で、ひたすら妙な格好をしてポーズを決めていた。

集会所の室内で桜が舞っていて、落ち着いた雰囲気BGM流れる中、アイルー太鼓を叩いていた。

イカれたファッションショーは20分程度続いた。ウツ教官は、文句ひとつわずに、ただそこに佇んでいた。

歳をとって、もしかしたら、俺も、世界も、ちょっとは変わったのかもしれない。電車に乗って社会に出れば、色んな責任がある身分になってしまった。

でも、男なんて、こういう馬鹿みたいなひと時があればいいんだなって、その時、ふと思ったんだよな。

ああ、ガキのころから、俺達は何にも変わっちゃいないんだなと。

ああ、楽しかったなあ。

ああ、死にてえなあ。

そんなゴールデンウィークだった。

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