2021-01-29

anond:20210129010146

それはそれで一つの正しい見方ではあるが

個人的にはやや単純すぎ怪しいと思う


一般に、反グロバリストは当事者性への立場とかやウチ・ソトの区別が単純で

グロバリストはそれがないということだ、という視点は一理ある


でも俺は余り支持していない

アメリカで行われた研究

支持政策グロバリスト的でもドメスティック的でも、ウチ・ソトの直感的な区別に起因する好き嫌いは強固で

グロバリストはその基準が国や見た目ではなく、知能指数道徳的振る舞い、会話の高度さなどで判定されているという結果が出ていた

その説明だと、要するに内集団と外集団判定基準

幼少期から文化的類似度できまってるだけであり

排他性はどっちも同じぐらいだという

例えば、キリスト教保守宗教家とかが彼らなりの問題意識社会運動すると

グロバリストが脊髄反射で「胡散臭い詐欺だ、偽善だ」と言うパターンはある

これは保守人間グローバル活動家を疑うのと似てる

集団判定基準が違うだけと考えれば説明がつく


問題を「偽善」の直感的な判定基準としよう

要するに、集団全体の利得のために、道徳規範や協力を説く相手

別に集団帰属してるんじゃないかとか、個人利益のためじゃないか、と直感的に反発するのが偽善を感じる機能

この判定が厳しすぎたり、単純すぎるのが活動家嫌いだろうか

一理ある


だが逆にグロバリスト活動家帰属集団人類全体にとっているだろうか?

当事者性のない問題にも常に純粋コミットしているだろうか?

これはかなり怪しい

帰属集団世界全体にとっているというお題目を掲げた、実際には一部の集団」に帰属意識をもっているだけかもしれない

というか教育や親、周囲の環境の影響を受けているだけならそのパターンは実際に多い

当事者性なんてもの所詮毎日その事を考えているかどうかだ

グレタさんが活動家になった第一要因は親が活動家だったからだろう

犯罪被害者の手記を毎日読んでいる人間被害者自己同一化してしまうことも多い

そうでない人間との違いは、心の傾向ではなく毎日手記を読んだかどうかだろう

活動家嫌いも幼少期から毎日環境保護活動してたら偽善だと感じなくなるかもしれない

決定しているのは生育歴やらの環境要因だ

そういった経験もなく、純粋共感性しやすさで行う人間も居るだろうが、それは詐欺に騙されるのと外形的には違いはない

共感性が高いと見るか知能が低いと見るか



というわけで俺なりの結論を述べると、特定活動家偽善だと思うのはごく普通、正常範囲内の心の動きであり

特定活動家を支持するような人間も、別の問題には偽善を感じている場合も多いし

それを分けるのは主に、その特定問題に幼少期にどれぐらいコミットたかとか教育歴とかなどで

心の性質による傾向の違いだけで説明すべきかと言われると否だと思う


何でも当事者性を感じて、他人活動偽善を感じない人がいたら

詐欺に騙されまくったり

しろ特定活動家にもなれず、様々な社会問題毎日気にして精神病になってしまうだろう

しかにこういうパターンも確かにネットを見ると散見される

こういう人に比べれば確かに他の人は共感性は低いかもしれない

だが正常な低さと言えるだろう

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん