2020-08-19

白熱電球生産禁止にすべき:神宮外苑火災から思ったこ

神宮外苑火災で5歳の男の子が亡くなるという痛ましい事件が起きた。最近その事件に関して被告側が無罪を主張しているという記事を見た。

それを見て多くの人は被告側にふざけるなという反応を示した。それには同意するところもある。しかし本当に問題なのは被告側だけなのかという疑問が浮かび色々考え、1つの結論に至った。

その結論とは「白熱電球生産禁止にすべき」というものである

その主な理由は、白熱電球火災リスクが、特に若い世代において広く共有されたものではなく、これから世代ではもっと悪化すると考えられるからだ。

かつて白熱電球シェア100%時代には白熱電球による火災事件は多発しており、その度にテレビ報道され、そのリスクに関しては周知の事実だったと思う。当然その時代においては白熱電球生産禁止するべきではない。包丁殺人リスクを持っているのにも関わらず生産禁止にならないのと同じ理由だ。つまり危険リスクがあっても、全国民にそのリスクが知り渡っている場合は、問題が起きても責任はその利用者に問われるため、製品のもの責任はないのである

しかし今はどうだろうか。10年ほどまえから電球白熱電球からLED電球シフトし始め、今となっては白熱電球はまったく見なくなり、白熱電球メーカーも非常に少なくなった。LED電球はより省エネルギーで熱もあまり発生しない優れた電球である。これの普及で電球による火災が発生しなくなり、報道も減ったはずである。その過程で人々の"電球"に対するイメージ過去とはうって変わり、"別に火災など発生しない安全もの"となっただろう。そんなLED電球メインの生活を長いこと続け、電球といえばLEDというような若い世代白熱電球を使う場合LED電球と同じ感覚白熱電球を扱う人の割合はおそらく低くないと考える。昔を生きた人の感覚からしたら"電球"におがくずをかけるなんてありえないことであるしかし今の若い世代にはその感覚を持ってない人が増えているということであるさらにこれからまれてくる世代の人々ではもっと悪化するのではないだろうか。そのような時代の流れにおいて、白熱電球ますます危険ものになるのではないかと思う。まるで拳銃を水鉄砲と同じだと思い込み人に打ったらひどい事態になった、と同じレベル事件が増えるのである。そんな時代白熱電球のあり方には次の2つがあると考える。

1つめは白熱電球危険度をメーカー積極的啓蒙すること。2つ目は白熱電球のもの生産禁止にすることである。どちらが現実的かと言うと私は後者だと考える。その理由は、啓蒙は痛みが必ず伴わないと効果がないかである。悲しいことだが、人は反面教師がないと同じことをしてしまう。今回の痛ましい神宮事件で向こう数年は白熱電球危険度は広まったと思う。しかし人々が数年後にこの事件を忘れ、またこ事件を知らないさら若い世代が出てくる時、再び同じような事件が起きるだろう。かつて人々が白熱電球に気をつけたのは火災事件報道されたかである。今の時代白熱電球流通量が少ないため火災事件は昔ほどは頻発はしないか報道は少なくなる。そうすれば危険認知度は低くなり、再び今回のような事件が起きるとう事態になる。「危険だとは知らなかった」というレベル事件が。

白熱電球現在も作っているメーカーはあるだろうし、その人たちには申し訳ない気持ちは ある。しかし、彼らは今の時代白熱電球危険性を啓蒙する責任を果たせるかというと疑問である。今や大手メーカーLED電球しか生産していないため、大企業啓蒙力は期待できない。そうなればやはり禁止するしかないと私は考える。

以上の理由から私は「白熱電球生産禁止にすべき」という結論に至らざるを得ないのである

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