2020-03-28

なんて人生なんだろう

仕事から帰ってきたのが19時ころ。

妻がソファーに座って、テレビDVDを見ている。

リビングのドアを開けた途端、子供が「お腹すいた。今晩(夕ごはん)何?」と聞いてくる。

あーなにができるかな。とりあえず、食器洗いにとりかかる。

仕事の帰り道にお好み焼き粉の買い置きがあったことを覚えていて、キャベツあるかなとチルド庫をのぞく

残念。キャベツはない。2束もある太く長ネギが、存在感を出している。

意思の疎通が悪い夫婦が別々に買い物をすると長ネギの束2つも冷蔵庫に入ることになる。実に家計無駄が多い。

炊飯器にはずっと保温のままで、茶碗1杯に満たない水気のないご飯が釜の底にある。

シンクには子供に昼食を作りに来たときに片付けていない汚れたお皿がそのまま残っていた。

いちごのヘタとオレンジの皮が流し口にこれみよがしに捨ててある。

そっとひろってゴミ箱へ。

妻が2パックを買ってきたが僕の分はないようだ。いちごがたべたかったわけではないが、思わずためいきがでる。

キャベツないけど、どうしようかな。他の野菜で・・お好み焼き粉に触っているとテレビにむかったまま振り向きもせず、お好み焼き粉は使わないで。と妻が冷淡に言った。

ご飯4合を炊き直し、レトルト麻婆豆腐を作ることにした。

甘口タイプ1箱で6人前(3人前x2)が作れる。

5人家族なので1箱つかうことにした。娘がお腹が空いたといったため、たりないかなと思い、パックのひき肉を足した。小さめの豆腐を3丁入れた。。

ご飯をよそりつつ、フライパンの中の豆腐をかき混ぜる。

ようやくできあがったご飯とおかずを食卓に全部運んで並べたが、誰も食卓に座らない。

お腹がすいたと訴えた末娘は食い入るようにTVを見つめている。

妻は食事ができたことをわかっているが、無視している。

次女はソファーに寝転んで、ニンテンドースイッチマインクラフトに夢中だ。

ボクは、こういう瞬間が一番イヤだ。それを妻はよくわかっている。だから無視しているのだ。

ご飯ですが。と小さく言ってみる。

やはり食卓にはだれも来なかった。

仕方がないので、お箸を取り上げ自分ご飯麻婆豆腐をよそる。

食べ終わり、片付け始めても無視は続く。

風呂沸かしてシャワーを浴びに行った。

シャワーからでると、ダイニングが慌ただしかった。

ブツブツと不満げな声が聞こえる。声の主は妻だ。

なぜか僕の席に麻婆豆腐が入っているフライパンが押し寄せられている。

子どもたちはテレビを見ながらダラダラと食べていたが、妻は不機嫌そうにしていた。

僕が様子を伺うと、麻婆豆腐を指差しながら言った。

妻「いったい何人分をまとめて作ったの!しょっぱすぎて腎臓がだめになっちゃう。」

ボク「1箱をつかったけど。」

妻「水の量を間違えている。6人前を3人前の量で使ったのよ!それと塩を足したでしょ!」

ボク「いいや。水や分量はきちんと(6人分で)量ってつくった。塩も足していない。」

妻「ひき肉を足したでしょ。ひき肉ははいっているか必要ないの。それといったい豆腐はいくつ使ったの?」

ボク「おかずがこれだけしかいから、ひき肉は足らないかと思って足した。豆腐は3丁入れたけど。」

妻「この豆腐の大きさで3丁じゃたらないでしょ!」(パッケージゴミ箱から持ってきて)「見なさいよ。ここに3人前が450gって書いてある!この麻婆豆腐には半分しか入ってないの!

こんなのしょっぱくて死んじゃう。こんなの残さずに食べろっていうほうが無理に決まってる!(子供に向かって)これ以上食べないほうが良いよ。いくら買い物してきても全部無駄にして!」

買い物なんかしてくれと頼んだこともないが、ボクはずっと言い返さずに黙って不満をぶつける妻の顔を見ていた。それを昨日決めたのだ。感情的相手に引きずられまいと。

妻に聞かれないよう、子供に小声で聞いた。しょっぱかった?ごめんね。といったら、

妻の顔色をうかがいながら子供は小声で「少ししょっぱいかもしれない。」

子供はためらう。どっちの顔をたてようかとそんな顔つき。

そうですか。それは申し訳ないといった。おいしいと思ったボクの味覚がおかしいのかもね。

フライパンにのこった麻婆豆腐は皿に移し替えラップをして冷蔵庫へ。

この残飯明日のボク専用のおかずである

さてとそろそろ食器を洗わなければ。

2月から洗濯も僕の仕事になった。

洗濯物をネットに入れて洗濯槽に放り込む。

そして裏返しになった下着をモトに戻して洗濯ばさみでつまむ。

子供風呂から上がった妻が昨日のボクの風呂マットの干し方が悪いと嫌味を聞こえるように言っている。

一体ボクの何が気に入らないのだろうか。気に入らないから出て行けと言われたほうが随分マシなのだが。

ほんとうにためいきしかでない。

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