転職活動が進んで、ようやく内定が出た。一段落したところで自省も込めて書く。書いて、文字にすることで、自分を納得させたいんだとは分かってる。
一般的にどう思われるんだろうってのも知りたいから、反応貰えると嬉しい。
・そもそもの前提
・現職初期
なんとなくホワイト企業が良いな、という舐め腐った抽象的な軸で就活をし、結果として中堅の化学メーカーに就職。新入社員研修を終え、配属先はバックオフィス系の部署だった。
働き始めてすぐに分かったが、前評判に違わずホワイトな企業。残業は多くて月20時間程度、ボーナスは夏冬トータルで4ヶ月分出るし、職場も良い人ばかりだ。少しの古くささと、昔ながらの仕組で回っているけれど。
あー、就活大正解だったなぁ、なんて感覚だったと思う。大学の友人に聞いても、確実に自身の方が恵まれた環境だと確信したし、ホワイト企業は良いぞ~なんて自慢げに吹聴してた。
将来不安なんて無いし、この企業で一生安泰だとすら思っていた。
・現職中期
仕事にも慣れ、後輩も出来、主任クラスに昇格した頃。会社に対して、説明の出来ない違和感を感じ始めてた。
ホワイトは変わらない、年収だって増えて、結婚もして、周りのことも見えるようになって出来ることが増えてるぐらいなのに、もやっとした不安が拭えない。
それを、きっとサラリーマンなら誰しも経験するであろう、会社や上司へのごく一般的な不満なのだと決めつけていた。
実際、視野が広がるにつれて、会社の中でもダメな人達や、企業運営の至らなさ、そんな類いのことが見えてくるようになった。けど、それはよくある話であって、居酒屋で酒のつまみに消えていくものなんだろう、社会の皆が等しく抱える普遍的な感情だと考えていた。
・現職後期、そして転職
この春、初めて部署異動があり、環境が変わった。違う視点は物事の違う側面を認識させるということがあるみたいで、ようやく、この会社の構造が、感情の根本が理解できた。
この会社はホワイト企業だけど、ホワイトなだけなんだ。変化を恐れ、決断をせず、枠組を変えない。しばらくはその仕組みで楽できるかもしれないが、いずれそのツケを払わなきゃいけない。実際、入社当初に比べて、全社的に業務が回らなくなってきてることは実感としてあった。でも、変わろうとしない。甘い蜜を吸ってしまった社員達は、チャレンジすることへの経験値が圧倒的に足りない。
この会社は、稼げる一部製品群の利益にぶら下がった怠け者の集団なのだと、ようやく理解した。前からくすぶっていた自身の感情は、このままで良いのかという焦りと、緩やかな衰退への恐怖だった。
転職活動を密かに始めて、今よりも規模の小さい、ベンチャー気質な会社に内定した。就活してた俺が見たら、理解出来ないって言いそうだけど、緩やかに死んでいくよりは良いんじゃないかな。どうだろうか。
ここは異常者の集まりなのになんで一般的な反応とか期待してんの?