2019-01-27

私は営業に向いてない

新卒大手と言われる企業就職し、営業に配属された。しかし、私は2年で退職することになる。

結論から言うと、私に営業は向いてなかった。

人と話すのは大好きだ。話を聞くのも勿論。年の差がある人とも近い人とも知り合えるのは刺激的だった。もっと言えば、性別国籍も問わず色んな人と会える仕事であったから、自分世界が広がるのが面白かった。

どこかに行くのも好きだった。地方営業をしていたが、今日東京明日名古屋明後日地元、というスケジュールも全く苦ではなかった。

お客様要望先読みして提案するのも好きだった。こういうことを聞かれるだろうから、この情報も準備しようとか、お客様立場に立って想像を巡らせるのはワクワクしていた。

まり親しく無い人には、「増田さんって営業って感じですよね!」とよく言われる。

お世辞だとは重々承知しているが、昔から明るくて、しっかりしてる女性だとよく言われてきた。確かに営業として働いていた私はいかに営業畑の人間しかっただろう。

でも、私は営業に向いてなかった。

トラブルリカバリー死ぬほど嫌いだったのだ。

例えば工場になにかしらのトラブルがあって、お客様への納品スケジュールが遅れたとしよう。

工場側に詳しい事情や先のスケジュールを聞いても、忙しくてそれどころじゃないと一蹴される。お客様もそこまで拘らないはずだから適当に言っておけとまで言われる。

お客様には当然そんなことは言えない。出来るだけ誠実に対応しようとすればするほど、私は自分の首をしめてしまった。

罵倒されたり、がっかりされたり、説明出来なかったりするのがもどかしかった。

工場に早くしてと言っても勿論工場には工場の都合がある。意図的に遅らせてるわけではないのだ。

でも、お客様にそんな都合は関係ない。

けれども、そうは言っても…そんな葛藤堂々巡りだった。

そんなトラブルが立て続いたとき、糸がぷっつり切れてしまった。

自分がなんのために働いているのか、分からなくなってしまった。

営業に向いてる、と今も言われる。転職エージェントハローワーク職員たまたま仲良くなった飲み屋の人、友達の友達病院看護師さん。

営業に向いてる、という言葉がどういう意味合いを持っているのか、それはその発言をした人にしかからない。

当たり障りのない社交辞令のようにも思えるし、間に受けなくてもいいのだろう。

でも、その言葉が私を少しだけ後ろめたくする。世間イメージ自分実態乖離が息苦しい。

こんなことに辛さを感じない人こそが営業に向いてるんじゃないかな、なんて意地の悪いことを考えてしまった。

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