もともとは記者職のようなことをしていたので、そういうの得意でしょ?ってな感じでなった。
広報とは不思議なもので、所属する企業によって難度や業務内容は変わってくる。
テレビや新聞を見てもらえばいいと思うが、基本的には「お茶の間」や「読者」の興味対象のものを扱うこととなる。この地点で「toC向け」でない企業は大きく不利になる。
加えて、何か光るもののある企業は勝手にメディアから問い合わせがくるが、
そうでない企業は広報担当者からメディアに企画を提案することになる。
その場合でも一社単独だと「ステマ」だといわれるので最近は、数社合同での掲載を狙うこととなる。そのため、他企業の広報担当者との関係も良いものにしなければならない。
それが問題だ。
数年前の「キラキラ広報女子」ブーム以来、広報は女の世界となった。
広報担当者にとって、メディアとの関係性構築は頼みの綱であるために、
広報会なるものを作って、メディアとつながりをもつ会が夜な夜な開催されている。
数名の記者を10名程度の広報担当者が囲い、飲みの席で各社プレゼンをおこなうのだ。
テレビの担当者なんかは若い女が好きだから、今どき合コンでもきかないであろう「すごーい」「そうなんですね」「しらなかった」「さすがです」の嵐を聞くこととなる。合コン行ったことないけど。
もちろん10名一気に話すことはできない。その間は他の企業の広報と話していなければならない。
カースト上位に居続けたようなキラキラ女子が、自分の知識や人脈を披露し、つかえることを案にアピールし合う心理合戦が繰り広げられる。
かつ、主張しすぎず、謙虚にいながら、「自分と関係をもっておくとあなたにとって有益ですよ」と思わせるような立場を死守しなければならない。
はじめは合わせようと必死になっていたが、その必死さなど透けて見えるのだろう。
同じ会でよく顔をあわせる企業の広報担当からは、数名で会話をしていたときに私以外で盛り上がるような内輪ネタばかりしたり、私の注文したものだけキャンセルされてたり、コートをかけようかと声をかけると無言で投げるように渡されたり、「私のことよく思ってない」のだなと思わせることが何回かあった。
わたしは昔からこのような場が苦手だった。というか、人付き合いが苦手だった。
上辺で中身のない褒めあいをするくらいなら、何も話さない方がよい。学生時代はたびたび孤立をしていた。
私自身が一番そのような人種に対し苦手意識を持っているのが伝わっているのだろう。
おそらく多くの人は学生時代に身につけているのだろう。
広報担当者であることが辛い。 じゃなくて、女の世界でイニシアチブ取りつつ嫌われない人間関係構築できないのが辛いんでしょ。 広報じゃなくなっても、女の世界で働く限りこの問...
ウォーズマン「コー、ホー」
一部の異常な人間の集まりに紛れ込んでしまった状態じゃねこれ