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タイトルの通り昔あるジャンルのあるCPでサイトをやっていた。
キレのあるギャグとぶっ飛んだ発想で大好きな神サイトがあった。
そのCP自体はジャンルの中でも王道というところからはそれていたので
界隈の狭さなどもあり拍手で感想を言い合うというようないわゆる
“サイト管理人同士の交流”みたいな感じで仲良くしてもらっていた。
それで、神がある時オンリーイベントで本を出すことになった。
人様のご本は買ったりしていた。
その時のイベントには行けなかったので神の本は通販で買うことに。
今のように誰にでも書店に当たり前におろせる時代ではなかったので
神は人気であらせられるので自家通販ともなれば申込みが殺到して大変だろうな…
○○です~と名乗ってお返事や反応のお手間を取らせてはいけないな、と
こっそりと購入し存分に楽しませて頂いた。
その後、ある時神が再びイベントに出ることになった。
個人主催のオンリーで、かつ、●●会館みたいな会場の部屋を他のジャンルの
オンリーと仕切りで区切って共同開催!みたいな規模のイベントだった。
その作品の原作の連載が終わってしまったこともあり、もうこういうオンリーイベントが
開かれるのも最後かもしれないな…と思い切って遊びに行くことにした。
その時神のスペースにも行き、僭越ながら初めて直接ご挨拶させて頂いた。
「あっちょっとまっててください!」と奥から何かを持ってきてくださる。
神の手にあったのは私が以前通販で名乗らずにこっそりと購入した一冊目のご本。
その本は通販で完売済みなので今回のイベントでは新刊の販売のみだったにも関わらず
「どうしても○○さんに読んでほしくて…勝手に取っておいたんです。貰ってください」
このまま御本人には言わずにおこうと心に誓った。
じゃあ一生黙ってろよって感じかもしれないけれども、
たまに思い出して心が暖かくなる出来事なのでいつかどこかには残しておきたかった。
貴重なご本を2冊所持してしまうことになり、
自分が通販で買った際にその時は名乗らずともきちんと後日なりに
感想をお伝えしてればこういうことにはならなかったのかもしれないけど、
でも自分に読んで欲しい!って思ってもらえていることがとても嬉しかった。
その後自分もサイトを閉じてしまい特に個人的に繋がっていたわけでもないので
そのまま神とも疎遠になり、そのままだ。
今でもオタクをしているのか、オタクだとして何のジャンルにハマっているのか、
ハマっているとして同人活動はしているのか、SNSなどはやっているのか、何も知らない。
でも今でもたまに今どうしているのかなあ元気かなあ元気ならいいなあって思い出す。
ジャンルの切れ目が縁の切れ目と言ってしまえばそれまでだけど、
でも昔はそういうのがほとんだったように思う。
特に仲違いしたとか何かあったわけでなくても好意的でもいつの間にか
でもそういった疎遠には上記のような…たまに思い出す郷愁のような感じで悪い印象はない。
今はSNSとかがあってジャンルとかが変わっても付き合いがなくなっても
それっていいことかもしれないけど逆にずっと付き合い続けると疲れたり、
ちょっとした発言ひとつで幻滅したり、場合によっては縁を切ることになったりもするときもある。
いつの間にか疎遠になってもずっと心の中でいい印象のまま変わらずいられることって
ちなみに今でもその同じ本を2冊とも大切に取ってある。
たまに見返す宝物である。
うんちぶりぶり丸推参